それでもバッテリー駆動時間は死守か

USB-Cの位置も変化? 「iPhone 17 Air」は超薄型化のため数々の工夫か

Image:AppleTrack/YouTube

アップルが今年秋に超薄型モデル「iPhone 17 Air」の発売に向けて準備を進めていると噂されるなか、そのダミーモデルとされる映像が公開された。

AppleTrackのSam Kohl氏は、自らが手にしたダミーモデルのハンズオン動画をYouTubeにて公開している。同サイトは、主に未発表のアップル製品について、リーカーごとの「的中率」をランキング形式で発信しているが、過去にはiPhone 13の “破損画像” や、iPhone 15シリーズのモックアップ動画など、自らリーク情報を発信した実績もある。

iPhone 17 Airは、カメラ突起部を除いた本体の厚さがわずか5.5mmであり、現行のiPhone 16 Pro(8.25mm)よりも大幅に薄く、iPhone史上最薄のモデルになると見られている。ここまでの薄型化を実現するためには、何らかの構造的な妥協が避けられないだろう。

AppleTrackが公開したダミーモデルからは、アップルが内部コンポーネントをコンパクトな筐体に収めるため、いくつかの設計変更を加えた様子が窺える。最も目立つのは、底部のUSB-Cポートの位置が従来の中央からやや背面寄りに移動している点であり、これは内部のディスプレイ部品配置によるものと推測される。

また、iPhone 16 Proと比較してスピーカー周りも簡素化されている。従来の左右合計10個のスピーカーホール(左4+右6)が、左右2個ずつの計4個に削減されており、限られたスペース内でバッテリーやプロセッサー、スピーカー部品を最適化するための設計と見られる。

さらに、iPhone 17 Airは背面カメラがシングル仕様になると予想されており、物理SIMスロットも完全に廃止され、全世界でeSIM専用モデルとなる予想されている。それに加え、iPhone 16eで初搭載されたアップル独自開発のモデム「C1」が採用され、省電力性能の高さを活かして薄型筐体でも十分なバッテリー駆動時間を確保する見通しである。容量の制約があるにもかかわらず、現行モデルと同等のバッテリー持続時間を実現するとの噂もある。

AppleTrackが伝えるiPhone 17 Airダミーモデルの追加情報は以下の通りである。

  • 背面のシングルカメラ(48MP)は、カメラバーが本体背面を横断する形状
  • 6.6インチの有機ELディスプレイ(120Hz駆動)を搭載。Proモデルよりも画面が大きい
  • カメラは1基のみだが、ソフトウェア処理により2倍ズームなどの機能に対応予定
  • USB-C端子は背面寄りに配置され、ボタン類も極限まで薄型化
  • スピーカー数の削減により、音質面では若干の妥協がある可能性

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