「自信はあるのかBT?」「信じて!」
EA、従業員300人を削減。『Titanfall』新作もキャンセルの報

ゲームパブリッシャーのエレクトロニック・アーツ(EA)は昨年、全従業員の5%にあたる670人を解雇したが、今年に入ってもまだ「厳選された変更」を実行するために、新たに300人を削減すると報じられている。
その中には人気タイトル『Apex Legends』の開発を担う子会社Respawn Entertainmentの100人が含まれており、同社が開発中だった『Titanfall』の世界を舞台にした新作ゲームのプロジェクトも中止になった模様だ。
EAの広報担当者は「長期的な戦略的優先事項への継続的な注力の一環として、将来の成長を促進ことを目的として、より効果的にチームを調整やリソースを配分を行うため、組織内でいくつかの変更を行った」とBloombergに述べた。
またRespawnのXへの投稿によると、同社における削減は『Apex Legends』と『Star Wars Jedi』のチームを重点的に行われ、さらに「2つの初期段階のインキュベーションプロジェクトから撤退」も決定されたという。この初期段階の作品のひとつは、ロボットアクションFPSゲーム『Titanfall』シリーズのディレクターを務めたスティーブ・フクダ氏が率いる、同シリーズの世界を舞台にした脱出型シューティングゲーム(開発コード名「R7」)だったとのことだ。
『Apex Legends』といえば、一時はゲーム配信者やVtuberらがこぞってプレイし、現在も基本無料作品としては大きな売上を生み出している人気作品。その世界観は『Titanfall』の数百年後という設定になっている。
そして近年は、2016年発売名作『Titanfall 2』から途切れている同シリーズの新作を待望する声もよく聞かれるようになりつつあった。
ところが、2023年には『Titanfall Legends』なる作品のうわさが出るも開発中止が報じられており、今回の『Titanfall』シリーズ新作プロジェクトの中止は、ファンにとっては2度目の同シリーズ関連プロジェクトの中止ということになる。
ちなみに、今回の人事では解雇以外にも、Respawnの一部従業員が、EA Motive Studioが2022年に開発を発表していた『アイアンマン』を題材としたアクション作品や、FPSの『Battlefield』シリーズのプロジェクトに異動になったという。
Respawnの声明では、「プレイヤーファーストの体験へのコミットメントは変わらず、『Apex Legends』にとって、それは競争力のある革新的なシーズンを提供するだけでなく、Apexの可能性を広げることを意味する」としている。
だが、EAではここ数年、ゲーム開発プロジェクトの中止が相次いでいる。今回は長年売上を維持してきた『Apex Legends』のチームにまで削減が及んでおり、人気がじわじわと低迷し始めている同作の将来が気になるところだ。
- Source: Respaen Entertainment(X) Bloomberg
- via: Eurogamer