2万5000人限定でクリエイター募集中
復活のWinamp、クリエイター向け新サービスを発表。音楽のPRや収益化を後押し
先日、久しぶりのバージョンアップ版をリリースした音楽プレーヤーソフトのWinampが、新たに音楽クリエイターに向けたサービスを開始する。このサービスはクリエイターが自分の作品を配布、宣伝、そして収益化に繋げるためのツールを提供するもので、実際のサービスは9月から始まることになる。
サービスの詳細は述べられていないが、制作した音楽コンテンツの収益化に必要なサービスをひとまとめに利用できる予定。たとえばYouTubeコンテンツIDの提供、著作権やライセンスまわり、配信、NFTといった要素がウェブページには記載されている。また11月にはファンとのサブスク型メンバーシップによる「ファンゾーン」も提供されるとのこと。
Winampは、まずは2万5000人限定でクリエイターを募集しており、招待された人はこの新サービスを1年間無料で利用できる。またWinampのマスコットといえるラマのデジタルトークンなど、限定特典付きのクリエイター・パスが貰えるとのこと。
Winampはこの新しいサービスとともに、音楽ファンが使う “music superapp” を開発し、提供を目標にしていると述べている。今後はプレーヤーソフトがインタラクティブな要素を付加して、このサービスと連携したものになっていくのだろうか。
ただしWinamp全盛期とは違って、いまやストリーミングの時代。すでに音楽ファンの多くはApple MusicやSpotifyといった、音楽プレーヤーも兼ねたファーストパーティのストリーミングアプリで音楽を聴いている。その手軽さを乗り越えて独自の再生ソフトやサービスに目を向けさせるのは、よほどのメリットがユーザーに提供されなければ難しいかもしれない。
蛇足だが、Winampのウェブページを一番下までスクロールするとWinampのコピーライト表記がある、暇なときにでも、その傍らにあるラマのアイコンタップ/クリックしてみると、心が和むかもしれない。