「スペースがないなら発想を変える。」

ハイセンス、海外メーカー初450Lクラスの5ドア冷蔵庫。壁寄せ設置で“スペパ”追求

編集部:平山洸太

「HR-DC450KB」

ハイセンスジャパンは、450Lクラスの5ドア冷凍冷蔵庫「HR-DC450KW/KB」「HR-DCH450KK/KW」を5月中旬に発売する。価格はオープンだが、HR-DCH450KW/KBは税込19万円前後、HR-DC450KK/KWは税込17万円前後の実売が予想される。

同社の日本市場における白物家電の本格展開の第2弾として、より大型の冷蔵庫を投入する格好。海外メーカーとして初めて投入される400L以上の5ドアモデルだとしている。

大型モデルの投入が決定

ハイセンスはグローバルで2024年に1900万台以上の冷蔵庫を生産。7か所の生産工場、600名以上の開発設計者、6か所の開発拠点、1800件以上の特許取得を行っているなど、世界で大きな存在感を示しているとする。

日本では溝の口にR&Dセンターを設立しており、グローバルにおける生産力を活かしながらも、日本文化に寄り添った製品開発を実施している。海外モデルはドア数も少なくサイズも大きいなど、そのまま日本向けに展開できないため、日本向けに新規設計が行われた。

新モデルでは、「スペースがないなら発想を変える。」をコンセプトに、日本の暮らしに寄り添ったアイデアを投入。年々狭くなっている日本の住宅、そのなかで一番スペースとなりがちなキッチンに置く家電として、スペースを有効に使うための設計が行われた。

1つめは「ピタよせドア」で、これは2軸(通常は1軸)のヒンジを採用することで、壁やキャビネットとのクリアランスが3mmでもドアを開閉することを可能に。横に壁がある場合でも90度までドアを開くことができる。

壁際に寄せて冷蔵庫を設置できる(写真はHR-DCH450KW)
開いても壁にぶつからないように設計
2軸ヒンジの仕組み

2つめは底面排熱を採用していることで、背面のクリアランスは0mmで設置できる。通常は側面と背面で排熱を行うモデルが多いが、本モデルでは側面を使わずに背面のみで排熱できるように設計。内部で熱を対流させることで、底面から排熱が行えるようにしている。

背面はフラットに設計

ハイエンドモデルのHR-DC450はヘアライン仕上げのデザインで、ブラッシュドメタルブラック(KK)とブラッシュドホワイト(KW)の2色をラインナップ。下位のHR-DCH450はマット調となり、シルクホワイト(KW)とアッシュブラック(KB)の2色を用意する。

左がハイエンドのHR-DC450KW、右がHR-DCH450KK

両モデルの基本的なサイズや冷却性能、大まかな仕様は同様。ハイエンドのHR-DC450のみ対応する機能では、スマートフォンアプリ「Connect Life」との連携、アルミ製の速冷金属プレートの付属、イオンの力で除菌消臭する「HI-NANOα」などの搭載となっている。

上述のピタよせドアと底面排熱については、両モデルとも共通で搭載。セレクトチルド室、自動製氷室、急速冷凍モード、うるおい野菜室、3WAY 折りたたみ棚などの機能も備えている。また、メーカー保証期間は3年間(保証にあたりアプリやユーザー登録などは不要)。

野菜室の様子(写真はHR-DCH450KW)

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