独自のバッテリー技術を採用
ヨシノ、世界最小クラスの1kWh級ポータブル電源「B1200 SST」

ヨシノパワージャパンは、ポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」を5月26日に発売する。オンライン(公式ストア/Amazon/楽天)限定のモデルとなり、販売価格は169,900円(税込)。発売を記念し、4月17日から5月26日の間は99,900円(税込)のキャンペーン価格で予約できる。
世界最小クラスを実現した、容量1085Whのポータブル電源。外形寸法は296W×256H×204Dmmとなり、質量は11kg。同クラスのポータブル電源と比べて、体積を約20%削減/約15%軽量だとしており、女性や高齢の方であっても楽に持ち運べるとする。
大きな特徴が、内部のバッテリーセルに同社の独自技術「三元固体電池」を採用していること。これは、一般的な液体電解質を使用せずに、固体電解質(LATP)を使用することで、より安全性を高めたというもの。これにより、150度で30分間保持する試験でも発火や爆発せず、針で貫通させた際も熱暴走・爆発しないなどの安全性を実現させたという。

ただし注意したいのが、実用化に向けて開発が進む “全固体電池” とは別物であるという点。固体というネーミングではあるが、5%以下の液体含有だと同社は説明しており、完全な固体ではない。同社担当者によると、全固体電池と混同されないよう、あえて三元固体電池の商標を取得してアピールしているという。
ヨシノパワージャパンの大元は、米カリフォルニアで2021年に創業したYoshino Technologyで、この三元固体電池を搭載したポータブル電源をブランドの特徴としている。日本法人では、販売に加えて検品からカスタマーサポート、メンテナンス、ユーザーからの意見収集と本国への共有、バッテリーの無償自社回収・リサイクルなどを行っている。
本製品では、三元固体電池を採用することで、一般的な三元系リチウムイオン電池やリン酸鉄リチウム電池を搭載のポータブル電源よりも小型化を実現したという。充放電サイクルは4000回。10か所の温度センサーやセル単位の電圧・温度・残量を常に監視するバッテリー管理システム(BMS)も搭載する。

定格出力は1200W(瞬間2000W)。出力ポートとしては、ACコンセント×4、USB Type-C(最大100W)、USB Type-C(最大60W)、USB Type-A(18W)×2などを搭載する。本体への充電は1000Wで、約70分でフル充電が可能。
