いずれ「Xbox Play Anywhere」に対抗?
ソニー、PCゲーム強化で“PS5とのクロスバイ”も実現? 独自ランチャー準備中の噂
今月13日にリリースされたPC版『Marvel’s Spider-Man Remastered』にて、「PlayStationゲーム」ランチャーが準備中の手がかりが発見された。ここから、ソニーのさらなるPCゲーム事業の展開が推測されている。
海外ビデオゲームサイトVGCは、同ゲームのファイルを検証し、「PlayStation PCランチャー」への言及を確認したとのことだ。これまでソニーのPCゲームは、すべてSteamと Epic Game Storeで販売されており、一応「PlayStation PC」というブランドはあったが、それはPCに移植されたPlayStationゲームの総称に過ぎなかった。
しかしPCランチャーの可能性は、ソニーが自らPCゲームを販売する可能性を示すものと言える。VGCは、「PlayStation StoreのPC版が登場する可能性が示唆されている」と指摘している。
今回の発見はちょうど、『Marvel’s Spider-Man』のゲームファイルから将来的にPCゲームとPSNアカウントを紐付けられることや、その報酬としてゲーム内のボーナスが提供される可能性が明らかになった直後のことだ。
ソニーは2025年までに、自社ゲームの約半分をPCとモバイルで提供することを目指すと宣言しており、実際にここ数年で『Horizon Zero Dawn』や『Days Gone』、『God of War』や『Spider-Man Remastered』などをPC向けに送り出している。また昨年には、PC向けの移植開発会社を買収していた。
ソニーのPCゲームランチャーはPSNとの統合のほか、PS5かPC用かどちらかのゲームを買えば、両機種で遊べる「クロスバイ」に繋がる可能性もある。すでにマイクロソフトの「Xbox Play Anywhere」で実現しているように、PS5ユーザーが所有しているゲームを、追加の出費なしにPC上で遊べるかもしれないのだ。
また、PlayStation PCのランチャーの噂は、今年初めにXboxEraのポッドキャストでも登場しており、そこでもクロスバイに対応していると主張されていた。
ソニーはPCランチャーについてコメントはしていないが、最近PlayStationのPCゲーム向け公式ウェブサイトを立ち上げている。近い将来、PlayStation版ソフトを買ったユーザーは、そのPC移植版をSteam Deck等でプレイできるようになるかもしれない。