生産性・マルチタスク・アプリウィンドウ管理を刷新か

次期iPadOS 19、大幅刷新で「macOSに近づく」可能性

Image:DenPhotos/Shutterstock.com

アップルが次期iPadOS 19において、macOSに近づける全面刷新を予定していると著名ジャーナリストが主張している。

これは、同社の内部事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者が、ニュースレター「Power On」の最新号にて述べている内容である。iOS 19の大規模なリニューアルや、macOSのデザイン見直しを含めた「アップル製OSの設計をより一貫性のあるもの」にする努力の一環とのことだ。

今年のアップグレードでは、生産性やマルチタスク、アプリのウィンドウ管理などに重点が置かれているという。これはMacのように動くデバイスを見据えており、長年に渡るiPadヘビーユーザーからの「タブレットをより強力にするよう懇願」に応えるものとなるようだ。

そして一部のユーザーが望むような「iPadにmacOSを搭載」は実現しないとしつつ、「多くのユーザーを満足させるのに十分な変更が加えられる」と予想されている。

アップルは何年にもわたってiPadOSの改良を重ねてきたが、それらは概ねMacに近づける方向性だった。2019年のiPadOS 13ではデスクトップ版Safari導入や外部ストレージに対応、2022年のiPadOS 16ではマルチウィンドウの「ステージマネージャ」の追加や外部ディスプレイを本格サポート。そしてiPadOS 17ではステージマネージャの改善(ウィンドウ位置やサイズの自由化)のほか、ファイル操作をMacのFinderに寄せていた。

Gurman氏は、iPadOS 19はM4 iPad Pro登場の約1年後に登場し、「M5チップを搭載した新型iPad Proの準備が整う可能性が高い時期」にリリースされると予想している。毎年、iPadOSのメジャーアップデートは9月〜10月頃に登場しているため、M5 iPad Proの発売はその頃だと示唆しているようだ。

アップルが開発中と噂される約20インチの折りたたみデバイスについて、Gurman氏は「基本的にはiPadだが、(発売が予想される)2028年までにiPadOSはmacOSアプリを実行できるほど十分に発展しているはず」と述べていた。ここ数年のiPad ProとMacは同じMシリーズチップを搭載しており、しだいにiPadOSとmacOSはアプリの互換性的にも接近していくのかもしれない。

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