Apple Intelligence対応はRAMの少なさから眉唾もの
watchOS 12、visionOS風デザインでApple Intelligence対応か

アップルは、次期「watchOS 12」において、Apple Vision Proの「visionOS」にインスパイアされたデザインを導入する可能性があると報じられている。
これは、イスラエルのテック系サイトThe Verifierが発信している情報だ。同サイトはvisionOSのデザイン要素やユーザーインターフェース(UI)がiOS 18に取り込まれるとの予想を外したが、iOS 19では実現すると他の情報源が伝えている。
今回の報道によれば、watchOS 12には以下のようなvisionOSの要素が取り入れられる予定だという。
- ボタンがより「浮遊感」を持ち、強調され、わずかに透明になる
- メニュー、アイコン、システム全体のデザインが刷新される
- アプリケーションドロワーの外観を再構成する複数のアイデアを検討中
- 現在の蜂の巣状のアプリ配置も変更される可能性がある
The Verifierはさらに、アップルがApple TVとApple Watch Ultra向けのApple Intelligence機能を開発中であり、特にApple Watch Ultra向けには新たな専用チップを開発中と主張している。
Apple Watch向けのApple Intelligence機能とされるのは、以下の通りだ。
- ロック画面での通知要約
- ジェン文字を使用したカスタム絵文字の作成
- 新しいSiriインターフェースと機能強化、新しいデザイン
- ユーザーの行動パターンを理解する能力
- スポーツ活動、AI医療モニタリング、睡眠追跡、心臓活動などのデータ活用
しかし、Apple WatchへのApple Intelligenceの搭載については疑問がある。現在のApple Intelligenceは8GBのRAMを必要とするが、最新のApple Watch Series 10は1GBしか搭載していない。著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は、iPhone 16シリーズの8GBでさえオンデバイスLLM(大規模言語モデル)開発には不十分だと指摘している。
また、The Verifierは過去に「Apple WatchへのTouch ID搭載」や「Apple TV向けの子供モード」など、数々の誤報を伝えたことがあるため、今後さらに信頼性の高い情報を待ちたいところだ。
- Source: The Verifier
- via: 9to5Mac