最大12日間の連続駆動が可能

最薄&最軽量を追求。スマートリング「RingConn 第2世代」、5月から一般販売

編集部:平山洸太

「RingConn 第2世代」

RingConn(リンコン)は、スマートリング「RingConn 第2世代」を5月から発売する。ビックカメラ、ヨドバシカメラ、蔦屋家電での取り扱いとなり、価格は52,800円(税込)。ゴールド、シルバー、ローズゴールド、ブラックの4色をラインナップする。サイズは6号から14号まで9種類。

24時間365日ユーザーの健康状態を計測できるスマートリング。最も軽く、最も幅が細いスマートリングだとアピールしている。質量は2〜3gで、幅は6.8mm、厚みは2.0mmとなっている。IP68の防水・防塵に対応しており、運動だけでなく水泳やシャワーなどでも使用できる。

左から、シルバー、ブラック、ローズゴールド、ゴールド

本体は外側が四角く、中が指の形に合わせて円形のデザインを採用。人間工学に基づいて、完全な円形よりもより動きにくく外れにくい形状だという。素材には軽量で傷つきにくいチタン合金を採用。「ほぼ感じない」重さだとアピールする。

リングには、光学式心拍センサー、皮膚温度センサー、血中酸素センサー、3D加速度センサーを搭載。これによって、睡眠、バイタルサイン、活動量、ストレスのモニタリングが可能。体温データを用いた月経周期の予測にも対応している。

周囲はやや四角い形状に。内側には4種類のセンサーを備えている

睡眠のモニタリングでは、睡眠の時間や段階(深い眠り、浅い眠り、覚醒状態など)だけでなく、寝返りの回数といった睡眠の質を計測することができる。心拍数や血中酸素飽和度、呼吸数の計測にも対応しており、「Apple WatchでできることはRingConnでも全てできる」と説明する。

さらに、アクティビティログをリアルタイムで記録する機能を搭載。屋内/屋外でのランニング、ウォーキング、サイクリング、スポーツのアクティビティログをリアルタイムで記録できる。

アプリから各種計測データを確認できる

また、約2〜3か月ごとにアップデートを行っており、これからも機能を追加予定。たとえば4/21からアメリカとヨーロッパ先行で、アプリにChatGPT機能を搭載するという。また、フィットネスジム内でのサイクリングの検知、生理周期に合わせて最適な運動のアドバイスといった機能も追加するとのこと。

バッテリーは10〜12日間で、競合他社と比べて最も長いとアピール。なお、リングサイズの大きいモデルでは最大14日間使用できるという。フル充電に必要な時間は約90分。チャージケースにもバッテリーを備えており、併用することで最長150日間の稼働が行える。

アプリは無料で全機能が利用できる。デバイスはiOSとAndroidの両方に対応、記録したデータはApple ヘルスケアおよびGoogle Fitと連携できるとする。アプリからは、なくしたリングを探すFinding My Ring機能、インフルエンザの疑いなどを通知するヘルスアラート機能、健康データを家族や友人にシェアできる機能も備える。

なお、リングのサイズを採寸するためのサイジングキットも新たに用意。他社では黒が多いところ、「それはつまらない」ということでカラフルなものを開発したという。販売価格は1000円だが、本体を購入すると1000円の割引が受けられるため、実質0円とのこと。

カラフルなサイジングキットを用意

購入1年後も80%のユーザーが継続利用

発表にともない都内で発表会が開催。同社でブランド・商品・セールスを担当するCMO/VPのフランク氏が登壇し、RingConnブランドの詳細や今後の展望などを語った。

RingConnは2021年に香港で設立したヘルステック企業。本製品は同社の第2世代となるスマートリングで、日本ではMakuakeで2月からプロジェクトが開始している。なお、開始から1か月でMakuakeにおけるスマートリング史上ナンバーワンの支援を獲得したという。記事執筆時点では2470人から約9430万円の支援が集まっている。

RingConnでCMO/VPを務めるフランク氏

またRingConnは、80以上の国と地域でサービスを提供し、ユーザーはグローバルで19万を超えている。ユーザーの85%はアメリカ、ヨーロッパ、カナダ、イギリス、シンガポールとなり、そのうち60%はアメリカだそうだ。またデバイス比率では、56.2%がiOS、43.8%がAndroidのユーザーとのこと。男性が6割、女性が4割で、アメリカ/ヨーロッパよりもアジアの方が女性比率が多いという。

フランク氏はスマートウォッチではなくリング形状のメリットとして、「医学的な研究によると、手首の血管よりも指の血管のほうがより正確にデータを取れる」ことを説明。さらにRingConnの製品は「最も軽く、もっとも継続使用時間が長い」ことから、「何も感じることなく1日24時間使用できる」とアピールした。

スマートウォッチよりも高精度に測定できると説明する

ちなみにRingConnのユーザーは、購入から1年間で約80%が使用を継続しているという。購入から1週間では96〜97%、1か月では93〜94%とのこと。また約80%という数字には落としてなくしてしまったユーザーも含まれており、紛失が心配なユーザーのために保障プランも用意されている。

RingConnでは約2〜3か月ごとにアップデートを行っており、これからも機能を追加予定。たとえば4/21からアメリカとヨーロッパ先行で、アプリにChatGPT機能を搭載するという。また、フィットネスジム内でのサイクリングの検知、生理周期に合わせて最適な運動のアドバイスといった機能も追加するとのこと。

リングを指に装着した状態

また、開発にあたってはNASAおよび中国の南極科学考察隊と提携。NASAでは昨年7月から遠隔で宇宙飛行士の健康を把握できるアイテムとして研究、南極科学考察隊とは6か月にわたる長期の健康状態追跡を行ったという。フランク氏はこうした“極限環境”でのテストを実施した上での日本投入であり、「自信を持って日本のユーザーの健康状態を管理できる製品に仕上がっている」と述べた。

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