無料じゃないユーザーはすかしナシで生成できるってことですか
ChatGPT、無料ユーザーの生成画像には透かしを挿入するとのうわさ

OpenAIは、ChatGPTから利用できる画像生成ツール「GPT-4o Image Generarion」を無料ユーザーにも公開した。だが、OpenAIは生成結果を完全に有料ユーザーと同じにするのではなく、無料ユーザーが生成した場合のみ、そのことを示す「透かし」を入れる可能性があることを、研究者は発見した。
ChatGPTの画像生成AIモデルのコードを分析したAI研究者のTibor Blaho氏らは、透かしを生成するための記述が含まれているのを発見したと、X上に報告した。件のコードが見つかったのはAndroid版ChatGPTアプリのバージョン1.2025.091 2509108ベータで、新しいImage Generation用のウォーターマークに関する記述「image-gen-watermark-for-free」を発見したとのこと。記述された文言から、これは無料ユーザー限定で行われるのではないかと推測している。

AI画像生成は、そのモデルの強化学習過程において著作権の問題を多くはらんでおり、OpenAIやGoogleなどはAIの強化学習においては著作権を適用しないよう政府機関に呼びかけるなどしている。しかし、アーティストやクリエイターらは当然ながら、これに反発する声を上げている。
OpenAIも、画像生成AIモデルの強化にはオンラインからの画像とテキストの膨大なデータセットを用いていることを明らかにしている。だが、オンラインには著作権を含む画像も数多くあり、それらをAI企業が利用していることはほぼまちがいないといってよいだろう。GPT-4o Image Generarionが公開されてしばらくの間は、SNS上はスタジオジブリの画風そっくりな生成画像で溢れかえった。
OpenAIが、AIによって生成される画像に透かしを挿入するようになれば、それはアーティストやクリエイター、開発者だけでなく、一般ユーザーにとっても、画像の真贋の区別を容易にする重要な措置になるだろう。
OpenAIは今後画像生成ツール用のAPIの公開を予定している。APIはあるサービスの機能を別のサービスから呼び出して使うためインターフェースであり、これによりサードパーティの開発者が独自のアプリやサービスでGPT-4o Image Generationを利用することが可能になる。今回の透かしが本当に導入されるとして、API経由の画像出力にまでその適用範囲が拡大されるかはまだわからない。
- Source: Tibor Blaho(X)
- via: BGR