DGPモバイルアワード2025で「審査委員特別賞」を受賞
カメラ性能の実力に写真家が迫る! シャープ「AQUOS R9 pro」実機レビュー

先月末、「DGPモバイルアワード2025」の受賞結果が発表された。本アワードは、 “スマホカメラ” にまつわるあらゆるソリューションを対象とした “スマホカメラ” をより深く楽しむためのアワードだ。私も審査委員として参加しているが、スマートフォン部門では、特にカメラ機能の性能を重視した審査が行われている。
そんな「DGPモバイルアワード2025」の審査会において、カメラ機能の性能が審査員全員から高く評価されたスマートフォンがある。それが「審査委員特別賞」に輝いたシャープの「AQUOS R9 pro」だ。今回は、その「AQUOS R9 pro」を改めてじっくりと試用する機会を得たので、インプレッションをお届けしたい。
ライカ監修。こだわりの「トリプルカメラシステム」
「AQUOS R9 pro」は、シャープのスマートフォン「AQUOSシリーズ」のフラグシップモデルとして、ライカカメラ社監修のトリプルカメラシステム「VARIO-SUMMICRON」を搭載し、カメラ機能にとことんこだわったモデルだ。
標準、広角、望遠の3つのカメラユニット全ての画素数が約5030万画素となり、メインとなる明るさF1.8、焦点距離23mm相当(35mm判換算、以下同)の標準カメラは、クラス最大サイズとなる1/0.98型のイメージセンサーを搭載。光学式手ぶれ補正機能も備えている。

また、明るさF2.2、焦点距離13mm相当の広角カメラは、1/2.5型イメージセンサーを搭載。焦点距離65mm相当の望遠カメラには、光学式手ぶれ対応の1/1.56型イメージセンサーを搭載し、これらを適時切り替えて使うことで、焦点距離13mmから65mm相当を区切りなくカバーしている。
さらに本機には前モデル「AQUOS R8 pro」から採用している「14chスペクトルセンサー」も盛り込まれている。自然で高精度なホワイトバランスを実現しており、ライカカメラ社監修の色作りとも相まって、見た目に近い自然な色調の、立体感を備えた写りを実現している。



一方、機構的な特徴としては、ボディ側面に配されたシャッターキーにも注目だ。サイズも大きく、半押しでフォーカスロックが可能など、まさにカメラ感覚で扱えるように考えられている。

カメラ愛好者も納得する自然で安定感のある描写
本機の画質をひと言で表すならば、「これなら安心して “カメラ” として使える」というのが素直な印象だ。安定感のある自然な描写で、苦手なシーンが少なく、スマートフォン任せでも心配なく撮影できる点は何より大きな魅力だろう。

カメラ機能にこだわったスマートフォンなら、必要に応じてマニュアルモードに切り替え、シーンに適した設定にすれば、キレイな写真は得られる。しかしスマートフォンで撮影するならもっと気軽に使いたいのが正直なところ。
それが本機なら、シャッターを押すだけで、かなりの確率で自然でキレイな写真を撮影できる。特に「14chスペクトルセンサー」による、自然で雰囲気のある色調は、カメラ愛好者にも違和感を与えない仕上がりだと感じられた。

3つのカメラの中で私が最も好きなのは、焦点距離65mm相当の望遠カメラだ。被写体との距離感や自然なボケ味は品を感じさせ、立体感溢れる描写を楽しませてくれる。AFも十分に正確で快適。今回の試用は最新ファームで行ったが、初期ファームでは若干ブレやすかった手ぶれ補正機能も改善され、十分な効果を発揮してくれた。

ほかにも、最新ファームにより画面から直接「モノクロモード」が選択できるようになった点も嬉しいポイント。また、連続撮影時のタイムラグや、シャッターキーを押してから実際に写るまでのタイムラグなど、最新ファームによる改善点は細かな点にまで及んでいるので、すでに本機をお持ちで最新ファームアップを適用されていない方は、すぐに試してほしい。
操作面では、撮影フィーリングといった面からも、コンパクトデジタルカメラ用のパーツを採用した感触のよい物理的なシャッターキーがある点も大きな魅力だ。横位置ではカメラ感覚でホールディングでき、シャッターチャンスも掴みやすく、安定した撮影が可能だ。

また、実際の写りとは直接関係ないが、6.7インチの高精細ディスプレイ「Pro IGZO OLED」の美しさも本機の見逃せない魅力だろう。
カメラの場合、ファインダーの見え味の美しさは上級機の必須条件だが、それと同様に本機はディスプレイ表示がハイクオリティで輝度も十分に高いため、日中の明るい屋外でも常に見やすい画面で撮影できる。撮影した写真や動画の再生時も、黒が締まった適度に見栄えのする表示品質も好印象だ。
“カメラの代わり” として使える魅力的な選択肢

今回は、カメラ機能、特に静止画撮影の性能を中心に「AQUOS R9 pro」の実力を見てきたが、正直ここまで快適にキレイな写真が撮影できれば、もう普段コンパクトデジタルカメラを持ち歩く必要はほぼない。実際に本機を試用している間、カメラを持たずに本機のみで出掛けても困ることもなく、自分でも驚くほどだ。
また国内メーカーらしく、FeliCa対応である点も極めて大きな魅力。カメラ機能の性能に優れたスマートフォンは本機の他にもあるものの、その多くはFeliCa非対応のモデルとなり、交通系をはじめとした電子マネーを中心とした生活の場合、他にFeliCa対応のスマートフォンを併せ持ったり、スマートウォッチなどで代用する必要がある。

やはり本機のように、カメラを持たずにスマートフォン1台だけで、いつでもどこでも高品位な写真が撮れるという楽しさを両立できるのが理想だろう。
スマートフォンが生活必需品となり、特にハイエンドモデルではカメラ機能が高性能化しているが、カメラ愛好者が考える「カメラのある生活」を満足させるには、やや力不足なスマートフォンが多い。そのなかで、この「AQUOS R9 pro」は、そうした要求に高いレベルで応えてくれる、魅力的なモデルといえるだろう。
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(提供:シャープ株式会社)