POCOブランド初“ULTRA”の名を冠した最上位モデルも
シャオミ、POCOのフラグシップスマホ「F7 Ultra/F7 Pro」。最新SoC搭載で10万円以下実現

シャオミ・ジャパンは、同社POCOブランドのフラグシップスマートフォン「POCO F7 Ultra」「POCO F7 Pro」2モデルを本日3月27日(木)に発売する。ラインナップと販売価格(税込)は以下の通り。
・POCO F7 Ultra 12GB/256GB : 99,980円
・POCO F7 Ultra 16GB/512GB : 109,800円
・POCO F7 Pro 12GB/256GB : 69,980円
・POCO F7 Pro 12GB/512GB : 79,980円
フラグシップスマートフォン “POCO Fシリーズ” から、昨年5月発売の「POCO F6 Pro」を正当進化させた後継機「POCO F7 Pro」と、ブランド初の“ULTRA”の名を冠した「POCO F7 Ultra」が登場。ベースとなる製品仕様は共通ながら、搭載プロセッサーやカメラ性能、バッテリー性能、カラーバリエーションといった一部仕様が異なっている。
両機種とも「ゲームや動画を最大限に楽しめるスマホ性能で、でも予算は10万円程度以内がいい」というユーザーのニーズを受けて開発したと同社は説明。F7 Proは「ミドル価格でフラグシップ級のパフォーマンス」を、F7 Ultraは「最新・最高の性能をいち早く、そして手が届く価格帯で得られる最上位モデル」と位置づけている。
「F7 Ultra」はSnapdragon 8 Elite+グラフィック専用チップセット+3眼カメラ
POCO F7 Ultraは、プロセッサーに最新かつ最上位の「Qualcomm Snapdragon 8 Elite」を搭載。前世代の「Snapdragon 8 Gen 2」と比較してCPU/GPUおよびAI処理性能が大幅に向上し、様々な独自AI機能が利用できる「Xiaomi HyperAI」とあわせて、日常生活や仕事などで多彩なAI機能を活用できるという。

また、Antutuベンチマークでは284万超えのスコアも実現したとして、ゲームプレイにおいても申し分のない性能とアピールする。加えて、POCOブランドでは初となるグラフィック専用チップセット「VisionBoost D7」を搭載しており、ゲームプレイにおけるグラフィック性能をより効率良く最適化したと謳っている。
背面カメラは3眼構成で、約5000万画素のメインカメラ、約3200万画素の超広角カメラ、約5000万画素の望遠カメラを搭載する。メインカメラのイメージセンサーには大型の「Light Fusion 800」を備え、POCO史上最高のダイナミックレンジで明暗のコントラストをしっかり捉えるとアピール。レンズの明るさはF1.6で、光学式手ぶれ補正(OIS)も備える。

60mm相当の望遠カメラは同じく光学式手ぶれ補正(OIS)や、POCO初のフローティング機構を採用し、ポートレート撮影のみならずマクロ撮影にも対応する。15mm相当の超広角カメラでは風景をダイナミックかつ高精細に捉えられるという。
フロントカメラは約3200万画素。なお、前世代機のPOCO F6 Proではフロントカメラでもマクロ撮影が行えたが、ユーザーからのニーズがあまり高くなかったことから、POCOブランドのスローガン「あるべきものを搭載する」をモットーに今回は採用を見送り、そのぶんを他の機能の充実やコストカットに充てたと説明している。
バッテリー容量は5,300mAh。付属の充電器を用いた「120W Xiaomi ハイパーチャージ」により、最短約34分間でフル充電が行える。加えて、新たに最大10Wのワイヤレス充電にも対応している。
Snapdragon 8 Gen3と2眼カメラで価格を抑えたPOCO F7 Pro
POCO F7 Proは、プロセッサーにフラグシップチップ「Qualcomm Snapdragon 8 Gen3」を搭載。スマホ操作においてストレスのない処理能力を備え、高度なグラフィック性能が求められるゲームでも快適にプレイできるとしている。F7 Ultraと同様にXiaomi HyperAIも搭載し、多彩なAI機能を活用できる。

背面カメラは2眼構成で、約5000万画素のメインカメラと、約800万画素の超広角カメラを内蔵する。F7 Ultraと同様、メインカメラにはイメージセンサーLight Fusion 800と光学式手ぶれ補正(OIS)を備え、フロントカメラは約2000万画素となる。

バッテリー容量は6,000mAh。付属の充電器を用いた「90W Xiaomi ハイパーチャージ」により、最短約37分間でフル充電が行える。なお、F7 Proはワイヤレス充電には非対応となる。
F7 UltraもF7 Proも、最大輝度3200nitsの有機EL搭載。ゲーム向け機能や冷却機構も進化
両モデル共通の仕様として、2K(3200×1440)解像度の6.67インチ有機ELディスプレイを搭載する。最大輝度は3200nitsで、最大120Hzのリフレッシュレートに対応。Dolby VisionやHDR 10+にも対応し、ゲームのみならず映像視聴も楽しめるとアピールする。
また、ディスプレイには円偏光技術を採用することで、あらゆる光の環境に左右されず安定した画面表示が可能となる。目の負担を抑えるアイケアも施しているため、長時間にわたってゲームや映像視聴する方にも最適としている。
さらに、ゲームへの没入感をさらに高める「WildBoost Optimization 4.0」機能を搭載。CPUとGPU効率を最大化することでスムーズかつ持続的なゲームプレイを実現するほか、高レスポンスのタッチコントロールや、自社開発の画像アルゴリズムによる画質向上、イヤホン使用時に足音や声などの効果音を正確に捉えられるオーディオ性能の強化などを実現するという。

今回は従来モデルの3.0から4.0に進化しており、新機能の追加はないものの、消費電力を改善したほか、重いアプリやゲームを利用した際のバッテリー持続時間の向上、そのほか各仕様における正確性の向上を実現したと説明している。
冷却システムでは、POCO初の3Dデュアルチャンネルによる独自冷却技術「LiquidCool Technology 4.0」を採用。本技術は、特に熱上昇がしやすいSoCとカメラ部分の冷却する熱ループを分け、それぞれに冷却を働かせるというもの。これによって、より効率的な冷却を行うことが可能となり、液冷エリアは5400平方ミリメートルにまで拡張している。
共通の充電仕様として、急速充電の安全性やバッテリー寿命を考慮し、新たにアップグレードしたスマート急速充電チップ「Xiaomi Surging P3」とバッテリー管理チップ「G1」を搭載する。各チップがそれぞれモニタリングを行う方式により、充電効率の大幅な向上と安全性の確保を促すとのこと。

日々の生活に活用できる多彩なAI機能もサポートしており、Google Geminiや、写真や動画上のアイテムを丸で囲んで調べたいアイテムを選択すると、ウェブ上にある同様の製品を検索できるGoogle「かこって検索」、Xiaomi独自のAIアシスタントによるAI文章作成やAI音声認識、AI通訳、AI検索機能などをサポートする。
そのほか、新たに超音波式の指紋認証にも対応し、認証速度と正確性が向上したとアピール。防水防塵性能は前世代機のIP54規格からIP68規格準拠にアップグレードしており、場所を選ばずに使用できるとする。
本体デザインは、「テック好きに好かれるような近未来感なデザインに仕上げた」と説明する。両機種とも基本的なデザインは同一ながら、Ultraの方は背面側の側面部が少しだけカーブした形状となっている。カラーバリエーションはPOCO F7 Ultraがイエロー/ブラックの2色、POCO F7 Proがブルー/ブラック/シルバーの3色を展開する。

OSにはいずれもAndroid 15ベースのXiaomi HyperOS 2を搭載。ネットワークはWi-Fi 7とBluetooth Ver6.0(F7 Proは5.4)をサポートする。外形寸法/本体質量は、POCO F7 Ultraが約160.26W×74.95H×8.93Dmm/約212g、POCO F7 Proが約160.26W×74.95H×8.12Dmm/約206g。
両製品の発売記念として、対象期間に「POCO F7 Ultra」「POCO F7 Pro」を購入すると、もれなく同社のUSBケーブル内蔵モバイルバッテリー「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh(Integrated Cable)」を無料プレゼントするキャンペーンを実施する。期間は3月27日(木)18時から4月15日(火)23時59分まで。
また最速購入特典として、両製品のいずれかをMi.comで購入すると、Mi.com限定の2,000円クーポンを贈呈するキャンペーンも実施する。期間は3月27日(木)18時から21時までの3時間限定。クーポンの対象製品にはXiaomiのスマートペット機器やエアフライヤー、多機能炊飯器などが対象になっている。
