正式版は9月に配信開始?

次期「iOS 19」、全面刷新したカメラやChatGPTに似たSiriを搭載?噂まとめ

Image:jackpress/Shutterstock

次期「iOS 19」は、今年6月の年次開発者会議「WWC」にて正式発表される見通しで、まだ半年近くある。だが、すでに噂話はいくつか出てきており、そのうち有力なものを紹介しておこう。

全面刷新された「カメラ」アプリ

著名リーカーのJon Prosser氏は、自らのYouTubeチャンネル「Front Page Tech」にて、新生カメラアプリがどう見えるかを明らかにした動画を公開している。もっとも、情報源を守るためとして、イチから作り直した予想CG画像である。

主な変更点は、様々なカメラ操作用アイコンを備えた半透明のメニューだ。全体的に、空間コンピュータVision Pro用のvisionOSインターフェースと非常によく似ている。

Image:Jon Prosser/YouTube

カメラ操作は写真とビデオのカテゴリーに分かれており、空間ビデオを撮影したり、写真のタイマーをオンにしたりするオプションがまとめられている。ビデオ解像度とフレームレートの変更は、必要に応じて画面の上部に表示される。

新デザインは旧デザインよりもすっきりと見やすく、操作ボタンに圧迫感も薄く、カメラアプリのファインダーが広く表示されている。

以前の噂では、iOS 18はvisionOSのユーザーインターフェースを取り込むと言われていた。実際にそんなことはなかったが、当初からiOS 19向けの変更として予定されていたのかもしれない。

よりChatGPTに近づいた会話型のSiri

BloombergのMark Gurman記者によると、iOS 19では「より高度な大規模言語モデル」を搭載した「より会話的なSiri」が導入される予定だという。これによりSiriはChatGPTに似たものとなり、「より高度なリクエストに対応」できるとのことだ。たとえば、前後の文脈も理解できるといったところだ。

おそらくアップルは、iOS 19発表時に改良版Siriのプレビューを行うと思われるが、Gurman氏によると、利用可能になるのは早くても2026年春以降になるという。つまり、2026年3月~4月に配信されるiOS 19.4の一部となりそうだ。

すでにiOS 18.2ではSiriにChatGPTが統合されたが、Gurma氏はまもなくGoogle Geminiとも統合すると予想している。またiOS 18.4では、Siriに画面認識機能、個人コンテキストの理解、アプリごとのより深い制御などが追加される見通しである

新機能は段階的に導入

Apple Intelligenceの新機能は一度ではなく、iOS 18~iOS 18.4にかけて段階的に追加されている。これがiOS 19で予定されている一部の新機能が遅れることに繋がっており、「長期的なロールアウト」になるとGurman氏は予想している

iOS 18対応の旧モデルは全てアップデート可能。

フランスのテック系サイトiPhoneSoftは、現在iOS 18が動くすべてのiPhoneモデルが、iOS 19でもサポートされると主張していた。ただし、iPadOS 19では第7世代iPad等が足切りされるようだ。

リリース時期

最初のiOS 19/iPadOS 19ベータ版は、6月に開催される「WWDC 2025」期間中にリリースされる予定であり、正式版は9月に配信開始される可能性が高い。

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