前モデルと同じ3nmチップで発熱の心配があるため?

iPhone 17、全モデルが冷却強化の「ベイパーチャンバー」搭載か

Image:Poravute Siriphiroon/Shutterstock.com

今年秋に登場とみられる「iPhone 17」シリーズには、全モデルに放熱性能を向上させるベイパーチャンバー機構が搭載されるとの噂が報じられている。

これは中国のテック系ニュースサイトMyDriversが、サプライチェーン筋からの情報として伝えていることだ。すなわち「iPhone 17 Pro」や「iPhone 17 Pro」といった上位モデルのみならず、標準モデル「iPhone 17」や薄型の「iPhone 17 Air」にも新たな放熱システムが追加されるということだ。

ベイパーチャンバーは、サムスンのGalaxy S24シリーズなど、一部のAndroidスマートフォンに採用されている熱拡散システムだ。

その内部には揮発性の高い液体が封入され、熱が加わるとその液体が蒸発し、蒸気となって容器内を移動する。蒸気が冷却部に達すると再び液体に戻り、このサイクルを繰り返すことでデバイス全体の温度を均一に保ち、パフォーマンスを向上させる仕組みである

iPhone 15 Proモデルが過熱問題に悩まされた翌年、アップルはiPhone 16 Proに大型のグラファイトシートを使うほか、バッテリーを金属筺体として熱を効率的に逃がすなど、様々な対策を導入している。それでも、依然として不十分だとみなされているようだ。

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 17 Pro Maxのみにベイパーチャンバーが追加されると述べていた。その他のモデルはグラファイトシートのみと主張しており、今回の報道とは食い違っている。

iPhone 17シリーズに搭載される「A19」「A19 Pro」チップは、現行のA18/A18 Proと同じく、TSMCの3nm製造だと噂されている。第2世代の「N3E」から第3世代の「N3P」となり、高性能と省電力化が実現するとみられるが、それでもプロセスルールに変化はなく、大きな改善はないだろう。

しかし、効率的な放熱ソリューションと組み合わせれば、パフォーマンスが高いレベルで持続しやすくなり、トータルでの飛躍は見込めるだろう。

ほかMyDriversの情報筋は、iPhone 17全モデルの画面リフレッシュレートが高くなるとの噂を再確認している

もし標準モデルも1Hz~120Hzの表示ができれば、スクロール等が滑らかになるほか、下限の1Hzにより常時表示やバッテリーの節約もしやすくなり、「安定したパフォーマンスの高さとバッテリー持ちの良さ」が期待できそうだ。

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