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⁠Xの生成AI「Grok」、単体iOSアプリとして複数の国で公開。日本はまだ

Image:xAI

イーロン・マスク氏のAI開発企業xAIは、AIチャットボット「Grok」を単体のiOSアプリとして公開した。このアプリはまだベータ版で、記事執筆時点では米国やインド、オーストラリアなどの国でダウンロードが可能になっているが、日本では利用できない。

Grokアプリはインターネット上のウェブサイトやXプラットフォーム上の公開情報にリアルタイムにアクセスし、それをもとに文章の生成、要約、簡単なQ&Aの作成、印相的な画像の出力といった、いかにも生成AIな機能を提供する。

これまでX(旧Twitter)上で有料ユーザーにのみ公開されていたGrokだが、今年になってXの無料ユーザーにも開放されており、今回の単体アプリ公開はそれに続く動きだ。

xAIは、Grokの画像生成モデルが「フォトリアリスティックなレンダリング」に優れており、画像生成において大きな制限を特に設けていないため、ユーザーは著名人の写真や著作権で保護された素材を使用して画像を作成できるとしている。

これは要するに一般的な企業なら、倫理的に問題がありそうな機能にはあらかじめガイドラインを設け、最初から制限を施すものだが、Grokの場合はそういった対策をしていないということだ。X上でGrokの画像生成機能が提供開始された当初も、トランプ氏をはじめとする政治家や著名人にしか見えない生成画像、子ども向けキャラクターが喫煙している画像などさまざまな不適切画像が生成され、投稿されていることが報告されていた。このあたりはユーザーが自ら気をつけなければならないということだ。

Image:xAI

ちなみに、xAIはGrokチャットボットをウェブブラウザーからアクセスできるようにする専用サイト「Grok.com」も準備中。ただ、記事執筆時点ではトップページに「Coming Soon」とだけ表示されている状態だ。

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