走行充電器「Charger1」も同時レビュー!
高出力&17年の長寿命でもしもの備えに最適!BLUETTIの旗艦ポータブル電源「Elite 200 V2」レビュー
ポータブル電源メーカーのBLUETTIが、2024年11月に大容量ポータブル電源の新フラッグシップモデル「Elite 200 V2」を発売した。
安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーや、AIを世界に先がけて採用した「AC200P」の後継モデルという位置付けで、最大出力の向上や約12%の軽量化などといった進化を遂げている。では、その使い勝手はどのようなものなのか、実際に試してみることにした。
EV(電気自動車)グレードのバッテリー採用により、約17年の長寿命を実現
Elite 200 V2の進化点で最も注目したいのが長寿命だ。ポータブル電源が市場に出てきた当初は三元系リチウムイオンバッテリーが主流で、寿命は1,000~1,500サイクル(フル充電状態から0%まで使用した状態が1サイクル)程度だった。最近では長寿命なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが主流になっており、3,000~4,000サイクルとかなりの長寿命化を果たした。
Elite 200 V2はそれを上回るEVグレード、つまり電気自動車に搭載される品質のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したことで、6,000サイクル以上の寿命を実現したという。毎日使用しても約17年近くも使えるのだから驚きだ。
出力端子はすべて前面に配置されており、AC出力×4端子、PD(Power Delivery)出力も可能なUSB Type-C×2端子、USB Type-A×2端子、DC(シガーソケット)×1端子を備えている。
容量は2,073.6Wh、定格出力は2,200Wとパワフルで、電力リフト機能によって3,300Wまでの出力が可能になっている。ワンルームから2LDK程度の住宅では分電盤のアンペア数が30Aのことも多いので、住宅全体の電気をまかなえるくらいの出力を備えているとも言える。
さらに、UPS(無停電電源装置)機能も備えている。自宅にサーバーを設置している家はほとんどないと思うが、バッテリーを内蔵していないデスクトップPCやNAS(ネットワーク接続ストレージ)などを接続しておけば、不意の停電時にも安全にシャットダウンできて安心だ。
実は筆者宅も電力会社との契約アンペア数が30Aのため、エアコンと電子レンジ、食洗機に加えて電気ケトルでお湯を沸かしたりするとブレーカーが落ちて、NASの電源が切れてしまう場合がある。災害時の停電というより、こういったトラブル発生時にも電源が切れないのはかなり助かるのではないだろうか。
スマホ専用アプリから細かい設定や状態管理が可能
Elite 200 V2は単体でも十分に活躍するが、専用のスマホアプリ「BLUETTI」と連携することでさらに活躍の場が広がる。例えば、最大3,300Wまでの出力に対応する電力リフト機能は初期設定でオフになっているため、使いたい場合はアプリからオンにする必要がある。
そのほかUPS機能の動作モードとして、電気料金に合わせて充放電をコントロールして電気代を節約する「時間制御UPSモード」や、ソーラー充電を最大限活用してエコ運転を行う「PV優先UPSモード」などにも変更できる。電気代の節約は脱炭素への貢献にもつながるので、少しでもオフグリッド(電力を自給自足している状態)に近付きたい人は、まずはアプリの導入をお勧めしたい。
そこまでフル活用するわけではなくても、アプリを導入することで充電状況や出力状況をリアルタイムで可視化できるだけでなく、AC(交流)、DC(直流)出力のオン・オフなどもできるので、第一歩として導入するといいだろう。
せっかく大容量のポータブル電源があるのなら、アウトドアなどにも使いたいところだ。約24.2kgとなかなかの重さなので、普段使いするほど気軽ではないが、自動車で持ち運んでキャンプ場などで使うのであれば問題なく使える。
ただし2,073.6Whもの大容量になると、充電速度も気になるところだ。災害時の備えとして有用なポータブル電源なのに、いざというときに充電されていなかったら意味をなさなくなってしまう。
しかしそんな心配は無用だった。標準充電モードでも平均1,130W程度で充電が進み、バッテリー0の状態から満充電まで2時間10分程度だった。これだけ素早ければ、安心して日常用途にも使えるだろう。ちなみに高速充電モードも備えているが、利用には免責事項への同意とパスワードの入力が必要になる。パスワードはサポートセンターに問い合わせる必要があるのでハードルは高めだ。まあ、2,073.6Whもの大容量を約2時間で充電できるのだから、標準モードで十分という印象だ。
日常用途で持ち運びやすい重量感ではないものの、災害時の備えとして備蓄しておくのであれば、2,000Whを超える大容量はかなり安心感がある。
自動車運転時の余剰電力をElite 200 V2に充電できる「Charger 1」
先述したように、Elite 200 V2はそれほど気軽に持ち運べる重さではないが、キャンプなどに持っていきたいという方には、ぜひオルタネーターDC充電器の「BLUETTI Charger 1」も併せて活用してほしい。
オルタネーターDC充電器というのは、自動車のエンジン回転のエネルギーを利用して電力を発生させる「オルタネーター」からポータブル電源に充電するためのアクセサリーだ。オルタネーターで作られる電力はエアコンやカーオーディオ、車載機器などを動作させるために使われ、余剰電力はバッテリーを充電するために使われる。
しかし使用する電力が少ない場合、余剰電力は無駄になってしまう。そこで余剰電力をポータブル電源の充電に活用するのがオルタネーターDC充電器の役割となる。
オルタネーターで作られた電力はシガーソケットから利用することも可能だが、シガーソケットは100Wにも満たない(12V車の場合)ので、2,000Whを超える大容量ポータブル電源を充電するためにはかなりの時間がかかってしまう。その点でCharger 1は最大560Wと、シガーソケットの6倍近くのパワーで充電が可能なため、Elite 200 V2を最速で約4時間ちょっとで満充電にできる。
フル充電していない状態で車に載せても、走行中にCharger 1で充電すれば、目的地にたどり着く頃には満充電になるという仕組みだ。もちろん走行時間にもよるが、週末は車で持ち運んでアウトドアで使い、帰りはCharger 1で満充電にして持ち帰るという使い方をすれば、ほぼコンセントから充電せずにElite 200 V2を満充電にして非常時に備えることも可能になるだろう。
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Elite 200 V2は、普段使いにも気軽に持ち出せるというよりは、災害時の備えに最適の製品だと改めて感じた。だからこそ「常に満充電にしておけること」、「長期間安心して使えること」が重要になる。
充電スピードはかなり速く、EVグレードで6,000サイクル以上の長寿命というのはかなり安心できる。持ち運びも十分可能な重さなので、夏休みと年末年始に帰省する家庭やドライブをひんぱんに楽しんでいる家庭なら、Charger 1も併せて活用すればより活躍するだろう。いつどのような災害に見舞われるか分からない日本だからこそ、しっかりと気を引き締めて備えておきたいところだ。
対象製品が最大50%オフの「BLUETTI 新春初売りセール」開催中!
BLUETTI公式サイトでは、2024年1月1日(水)から1月20日(月)まで対象製品が最大50%オフとなる「BLUETTI 新春初売りセール」を開催している。
本稿で紹介した「Elite 200 V2」「Charger1」もセール対象となっており、Elite 200 V2が40%オフの149,800円、Charger1が44%オフの38,000円の限定特価で販売されている。
また、期間限定で今話題の人気製品が半額で購入できる「半額タイムセール」も実施。さらに、10万円(税込)以上のお買い上げで福袋が1点贈呈される。
そのほかにも、セール期間中にメルマガ登録を行うことで特別ギフトがもらえる「メルマガ登録ギフト」や、招待された友人に8%割引クーポンが配布される「友達紹介キャンペーン」などの特典も豊富に展開している。ぜひこの機会にぜひお見逃しなく!
(提供 : BLUETTI)