Cybertruckと同じぐらいの価格
LG、シースルー4K OLEDテレビ「SIGNATURE OLED T」を米国で発売。約6万ドル
LGは、今年1月の「CES 2024」で発表した、後ろが透けて見える4K OLEDテレビ「LG SIGNATURE OLED T」を、米国で5万9999.99ドルで発売する。LGの米国ウェブサイトでは予約受付を開始した。
このテレビは、通常なら真っ黒な背景になるOLEDパネルの背景をなくしているため、テレビの後ろにあるものが透過して見える。映像を映さない状態では、ややスモークがかったパネルが見えるだけなので、知らない人ならそこにテレビがあるとは気づかないかもしれない。流す映像によってはホログラムのように、そこに(2次元ながら)被写体が実存するようにも見えるだろう。水槽の映像を流せば、本当の水槽にも見えそうだ。
本来なら黒い部分が透明に見えるので、暗いシーンの多い映画やドラマなどを見る際は、なにが映っているのかわからない、などということにもなるかもしれない。そのような場合は、テレビ本体下部から黒い背景スクリーンを引き出すことも可能だ。
OLEDパネルは大きさ77インチ/最大120Hz駆動で、背景以外の特色としては、Dolby Visionに対応し色彩とアップスケーリング機能を備えたLG独自のAI画像処理機能が搭載されている。ゲームプレイ向けにNVIDIA G-SYNC / AMD FreeSync Premiumにも対応する。画面の下端には情報ティッカー機能「T-Bar」が表示可能で、天気予報やニュース、再生中の音楽情報などを見ることができる。
サウンド面では11.1.2チャンネルのバーチャルサラウンド機能を搭載し、Dolby Atmosにも対応している。
YouTubeやNetflix、Apple TV+など、各種動画サブスクサービスが視聴可能なスマートTV機能も搭載する。これらのテレビ機能は、OLEDパネルとは分離したセットトップボックス「Zero Connect Box」として付属し、ワイヤレスで4K 120Hz映像を飛ばす仕組みだ。サウンドも対応するサウンドバー製品へワイヤレスで送信可能となっている。
ちなみに、このテレビと同じ価格(6万ドル)帯の商品としては、テスラのCybertruckやBMW 5シリーズなどがある。もしテレビを見ながらワイン片手に窓の外の夜景も楽しみたいなら、またはテレビの後ろにゴキブリが逃げ込んで見失ってしまうようなことがよくある人なら、購入を検討しても良いかもしれない。