室内での探し物も改善を望みたい
第2世代AirTag、従来の3倍の範囲で探しやすくなる可能性
アップルの忘れ物タグ「AirTag」の第2世代モデルが2025年に発売予定であり、追跡できる範囲が「大幅に」広がっているとの噂が報じられている。
同社の未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者によると、新たなAirTagは「iPhone 15で導入されたものと同等」のUWB(超広帯域)チップを搭載する予定だという。現行のAirTagには第1世代の「U1」チップが搭載されているが、iPhone 15やApple Watch Series 9以降には第2世代の「U2」チップが使われている。
アップルはU2チップにつき、「これまでの3倍の範囲」で通信できると発表していた。そしてGurman氏も、新型AirTagでは通信範囲が3倍になると聞いたと述べている。
AirTagはBluetoothが届く範囲内にあれば、「正確な場所を見つける」からピンポイントに探すことが可能だ。初代モデルでは10~30mのため、単純に計算すれば最大90mになる。もっともiPhone 15/16ユーザー同士が互いを探す場合は最大60m程度であり、新型AirTagもそれぐらいに落ち着きそうだ。
先月Gurman氏は、新型AirTagが2025年半ば頃に発売されるだろうと述べていた。またストーカー対策として、内蔵スピーカーが取り外しにくくなるとも付け加えている。しかし、全体的には大きなデザイン変更はないとのことだった。
初代AirTagは2021年4月に発売されたので、第2世代モデルの登場は約4年ぶりとなる。全世界に数億台ものiPhoneを組み込んだ「探す」ネットワークのおかげで、今や数千km離れたロストバゲージの追跡も当たり前となっている。
だが一方で、モノが積まれた室内での探し物はまだ苦労することもあり、「探す」アプリの改善も望まれるかもしれない。