まだ作っているメーカーはあります

LG、UHD BD/BDプレーヤーの製造を終了。将来的に復活の可能性は残す

Image:Roman Chekhovskoi / Shutterstock.com

LGがすべてのUltra HD Blu-ray(UHD BD)およびBlu-rayディスク(BD)プレーヤー機器の製造を中止し、現在は在庫限りの状況になっていると、AV家電情報サイトのFlatpanelsHDが報じた。

ここ数年は定額のストリーミングサービスが浸透し、物理メディア市場はじわじわと縮小を続けている状況にあり、UHD BDやBDプレーヤーの製造から手を引くメーカーも別にLGが初めてというわけではない。Oppoやサムスンは2020年以前に撤退していた。

また、ゲームの物理メディアとしてもBDは使用されているが、2大ゲーム機のPlayStartionとXboxの両方が、現行機種の最新版では光学ディスクドライブを省略、オプション扱いとしている。他方、まだまだ現役でUHD BDやBDプレーヤーを製造しているメーカーもある。

LGはFlatpanelsHDへの声明で、これが完全な撤退ではなく、需要が高まった場合には復活する余地を残しているとした。音楽市場では、アナログレコードやカセットテープがその魅力を再認識されるとともに、市場も少しずつ拡大しつつある例があるが、もしこれと同じように、将来的に物理メディアの良さが見直され、UHD BDやBDプレーヤーの需要が高まることがあるのなら、再び製造されることもあるかもしれない。

ちなみに、いくらストリーミングが手軽とはいえ、安定したストリーミング再生のためには、伝送するデータ量をできるだけ少なくする必要があることから、再生される映像や音声の画質・音質はUHD BDやBDのほうが良いことがほとんどだ。そのため、とにかく最高の画質や音質でコンテンツを楽しみたい人には、物理メディアはまだまだその価値を提供できるはずだ。

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