iPhone 16 Pro/Pro Maxのカメラボタン“半押し”も
アップルがiOS 18.2など正式提供、Apple Intelligence機能強化で画像生成も。日本でも4月スタート
アップルは、iOS 18.2やiPadOS 18.2、macOS Sequoia 15.2などを提供開始した。今回の主なアップデートは、Apple Intelligenceの強化となる。
同社は、これまで米国英語でしかApple Intelligenceを展開していなかったが、今回のOSアップデートにあわせて、同じ英語圏のオーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国でも提供を開始した。
また、日本語、中国語、英語(インド)、英語(シンガポール)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語などでは、「2025年4月のソフトウェアアップデートで登場する初期セットを含め、1年を通して提供される予定」としている。
iOS 18.2からApple Intelligenceの機能が進化した。Image Playgroundによる画像生成では、テーマ、コスチューム、アクセサリー、場所などをコンセプトに、楽しくユニークな画像を簡単に作成できる。作成した画像をメッセージで送ることなどもかんたんに行える。
また絵文字を作れるGenmojiでは、絵文字キーボードに説明を入力すると、複数の候補が表示され、そこから選択してオリジナルの絵文字を作成できる。
メモアプリにもApple Intelligenceが統合され、ラフスケッチを丸で囲むだけで、より視覚的でダイナミックな表現に変える機能が追加された。
ライティング補助機能「Writing Tools」も機能強化し、ユーザーが変更したい箇所を指定できるようになった。
画像認識もより強化され、撮影した画像からテキストを要約してコピーしたり、言語間でテキストを翻訳したり、電話番号や電子メールアドレスを検出し、連絡先に追加したり、といったことが可能になった。
SiriとWriting Toolsにおいては、Chat GPTと統合され、直接ChatGPTにアクセスすることができるようになった。
またApple Intelligenceについて、「今後数ヶ月」のうちに、さらなる追加機能が提供されることも明らかにされた。Siriでは、ユーザーの個人的なコンテキストを活用し、その人に合ったインテリジェンスを提供できるようになるという。 またSiriは画面上の情報も認識し、それに応じて、多くのアプリの中、あるいはアプリ全体で、多くのアクションを実行することが可能になるとしている。また、SketchスタイルでImage Playgroundで画像を作成する機能も加わるという。
Apple Intelligence以外の機能強化では、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxで初提供されたカメラコントロールにおいて、ボタンを軽く押すことで、カメラのフォーカスと露出を固定することができるようになった。
「Safari」では、スタートページを背景画像でカスタマイズできるようになったほか、Safariからのブラウズデータの書き出し、別のアプリからSafariへのブラウズデータの読み込みが行えるようになった。また、“HTTPS優先”にすることで、HTTPSを使用できる場合は常にURLがHTTPSに切り替わる機能も加わった。「写真」においても、指摘が多かったナビゲーションの不備などが改善された。
またユニークな機能として、「ボイスメモ」がレイヤーのある録音に対応。ヘッドフォンを使用せずに既存の曲のアイデアにボーカルを追加でき、作成した2トラックのプロジェクトを直接Logic Proに読み込むことができる。ただし本機能に対応しているのはiPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxのみ。高い処理能力と機械学習を使ってボーカル録音を分離するためだという。
“探す”機能にも手が入れられた。“持ち物の位置情報を共有”を使用すると、AirTagや“探す”ネットワーク対応アクセサリの位置情報を、航空会社など第三者と簡単かつ安全に共有できる。たとえばバゲージロストした場合にも、紛失した持ち物がどこにあるかすぐに確認できることになる。
そのほかバグフィックスでは、最近取り込まれた写真が、“すべての写真”のグリッドにすぐに表示されない問題を修正。またiPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxにおいて、カメラのナイトモードで長時間露光を撮影すると、写真が劣化して表示される問題が修正された。
- Source: Apple