大きな足かせとなってきたもの

「MacBook Pro」セルラーモデルに実現の兆し?ノッチも無くなるかも

Image:arda savasciogullari/Shutterstock.com

ここ数年、Macの使いやすさは目覚ましく改善されてきた。高速かつ低消費電力のAppleシリコン(独自開発チップ)や打鍵しやすく壊れにくいキーボードなど、ユーザーの不満は着実に解消されている。

が、それでも残るいくつかの制限のうち、2つの問題「セルラーモデルなし」と「ノッチ(画面上部の切り欠き)」がようやく解消される兆しが報じられている。

Macのセルラーモデルを「検討中」

アップルが「iPhone SE 4」を皮切りに、3年がかりで自社製品のモデムチップをクアルコム製から自社設計品に置き換えようとしていることは、先日もお伝えしたばかりだ。

同社の内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、その一環として、アップルがMacに自社製モデムの搭載を検討していると述べている。

単体で5G接続できるMacBookは数年前から噂されているが、いまだに実現していない。Gurman氏も昨年から言及していたが、まずApple WatchやiPadのセルラーモデルに搭載し、かつSoCに統合した後のことだとされ、早くても2028年頃だと示唆していた

有機EL版MacBook Proではノッチ廃止

技術市場に特化した調査会社Omdiaは、今後数年のうちに有機ELディスプレイを搭載するアップル製品のロードマップを発表していた。2026年~2027年にMacBook ProがミニLEDバックライト+液晶パネルから有機ELパネルに移行するとの見通しは、他の識者の予想とも一致している

注目すべきは、新型MacBook Proの画面が「丸みを帯びたコーナー+ノッチ」から「丸みを帯びたコーナー+穴あき」に移行するとの記述だ。

アップルは2021年にMacBook Proのデザインを全面刷新し、ディスプレイにノッチを追加した。全画面デザインに近づけつつ、ノッチ内にはウェブカメラを収納している格好だ。

この報告が事実であれば、MacBook Proが液晶から有機ELに切り替わる際に、画面がパンチホール(ディスプレイ下にカメラを収納、穴を開けて視界を確保)に移行することになる。

もし実現すれば、使用できる画面領域が広くなり、macOSのメニューバーが途切れることのなくなるだろう。後者についてはアップルも認識しており、「内蔵カメラの下に収まるようにサイズ調整」設定も用意していた

もっとも、Omdiaはパンチホールの実装につき、それ以上の情報は提供していない。最近のiPhoneと同じく、パンチホールの周辺を通知やアクティビティ、簡単なアプリ操作に活用するDynamic Islandの採用もあり得そうだ。

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