miniモデルで「声の大きい」人たちに振り回された模様

なぜ超薄型の「iPhone 17 Air」を開発? 著名記者がアップルの意図を語る

Image:WML Image/Shutterstock.com

アップルは次期「iPhone 17」シリーズにて、大型の標準モデルPlusに代えて超薄型の「Air」モデルを投入すると予想されている。すでに厚さ6mmでiPhone史上最薄になる(iPhone 6は6.9mm)等の仕様は伝えられてきたものの、「なぜスリムモデルを発売するのか」は不明である。

そんななか、同社の内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が、自らのニュースレター「Power On」最新号にて、アップルの思惑を明らかにしている。

購読者限定のQ&Aコーナーで、Gurman氏はアップルがiPhoneの標準モデルとProモデル2つを補強する、第4のモデルを見つけるのに苦労してきたと振り返っている。

ネットのコミュニティで最も声が大きい人々が「シャツの前ポケットに収まる小さなiPhoneが欲しい」と何年も言い続けてきたことに屈して、アップルはiPhone 12 miniを発売した。しかし、実際の売上は低迷し、新機種のうちわずか5%という報道もあった

数年後にminiと入れ替えに大型のPlusモデルを発売したものの、やはり期待を下回っていた。あらゆる面でiPhone Pro Maxよりも劣る一方で、数百ドルしか安くないからだ。そのため、現行のiPhone 16 Plusは「最後の特大モデル」になるという。

iPhone 17 Airは「3回目の試み」であり、MacBook Airでの成功を目指すとのこと。MacBook Airはアップル製ノートPCの中で中価格帯に位置づけられ、最高のスペックを必要としない人々をターゲットにしている。同社はタブレットでも同じ戦略を採用しており、iPad Airも最上級のiPad Proより一段下の製品である。

しかし、Gurman氏はこの戦略が、iPhoneでも通用するかどうか懐疑的だ。同氏は、AirモデルがminiやPlusシリーズと同じく失敗に終わるのではないかと危惧している。

iPhone 17 Airの搭載プロセッサーやRAMは標準モデルと同じ「A19」および8GB、背面カメラは1つだけと予想されている。それでいて先進的なパーツの供給に制約があるため限定生産となり、高価になるとの噂もある。つまり、ユーザーが超薄型に高い価値を見出すかどうかに成否がかかっていることになる。

さらにGurman氏は、よく売れる唯一の第4モデルは折りたたみ式との予想を述べている。先日も同氏は、折りたたみiPhoneのプロトタイプは実在しているが、画面の折り目は残ったままだと伝えていた。アップルは厳しい品質基準を課し、しかもProモデルの売上が安定しているため急ぐ必要がないだけに、あと数年はかかるのかもしれない。

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