お目覚めかしら
「Jaguar」から「JaGUar」へ…? 英自動車メーカーが謎のリブランドを発表
100年を超える歴史をもつ英国の高級車ブランドJaguarが、自動車が一切登場しない謎のPR動画とともに、ブランドの「再創造」計画を発表した。
新しいJaguarのロゴマークは、そのブランド名のなかのGとUの文字が意図的に大文字になっている。そのフォント形状から、ファストファッションブランド「GU」とのコラボレーション企画か何かではとも思えるのだが、どうやらそうではない様子だ。なお、GとUが大文字になるのはロゴマークのみで、文書上の表記はJaguarのまま変わっていない。
現在のJaguarは、インドの自動車メーカー・タタの子会社ジャガー・ランドローバー・オートモーティブのブランドとして扱われている。ジャガー・ランド・ローバーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるジェリー・マクガバン氏は、自動車メディアとの会見に際し、今回のリブランドについて「これはジャガーの本質を捉え直し、かつてジャガーがこれほど愛された価値に立ち返らせつつ、現代の観客にとって意味のあるものにした『再創造』だ」と述べた。そして「決して白い粉を嗅ぎながら考えたわけではなく、本気だ」と付け加えたという。
リブランドを受けるのはJaguar伝統のエンブレム「The Leaping Jaguar」も同様で、獲物めがけて飛びかかかるジャガーの姿は、16本のストライプで描かれる「Strikethrough」から切り抜かれたシルエットとしてのみ、その姿をとどめている。さらにホイールの中心などにさりげなく配置される「maker’s mark」は、丸い円にJとRの文字を組み合わせたシンプルなものとなっている。
Jaguarは2週間後には新型車の発表を控えている。このモデルは2018年発売のI-Pace以来の新車であり、2026年に発売予定とされている。ちなみに、Jaguarは2025年から電気自動車専業ブランドとなることを表明済みである。
Autocarが報じたスパイショットからは、新車がポルシェ・タイカンのライバルとなるかのような低い4ドアGTタイプの電気自動車になりそうであり、Jaguarに求められるイメージを木っ端微塵に破壊し、既存の顧客を完全に切り捨てたいとしか思えないようなブランドイメージの変更はともかく、クルマそのものはいままでの雰囲気を受け継いだものになりそうだ。
- Source: Jaguar
- via: Car Dealer