Googleアプリとの連携はアップデート待ち?

Google、iOS版「Gemini」アプリを提供開始。音声で会話できるGemini Liveにも対応

Image:Google

Googleは米現地時間の11月14日、AIアシスタント「Gemini」のiOS用アプリをApp Storeにて公開した。すでに日本からも入手でき、各種機能を利用できる。

iOS向けのGeminiはローンチ以来、Googleモバイルアプリの一部であり、アプリを起動した上でGeminiタブに切り替える必要があった。それが今回、ようやくスタンドアローンアプリが用意され、単体で利用できるようになった。数日前に一部のユーザーを対象にテスト中だと報じられてい が、正式に展開した形である。

iOS用Geminiアプリは、基本的なデザインはGoogleアプリやウェブ版と同じであり、チャットウィンドウと会話の履歴だけというシンプルさだ。テキスト、音声、カメラからの画像を添えて質問すると、回答が返ってくる。

主な新機能は、自然な会話ができる「Gemini Live」である。ユーザーが音声で話しかければ、テキストと共に流ちょうな音声で回答が得られる。数週間前からAndroidアプリで利用できたが、iOSユーザーが利用できるようになったのは今回が初めてだ。

Gemini Liveの起動は、右下の星付きアイコンをタップする。いつでも話しかけられるようになり、一時停止や終了ボタンも用意されている。起動中はダイナミックアイランドとロック画面の両方に表示され、うっかり声に反応されないように注意もできる。

単体アプリのメリットは、呼び出せる手段の幅が広がったことだ。ホーム画面にアプリアイコンを置けばワンタップで起動し、iPhoneのアクションボタンに割り当てれば画面を見ずにアクセスできる。

iOS版GeminiはSiri以外のチャットボットと同じく、iPhoneの設定を変更したり、他社のアプリにアクセスすることはできない。ただし、他のGoogle製アプリとシームレスに接続できることが大きな利点として謳われている。

とはいえ、少なくとも日本では、GoogleマップやYouTubeとの連携は出来ておらず、「この近くにあるコンビニを探して」や「紅葉に関する動画を再生して」といったリクエストは拒否されてしまった。今後のアップデートにより、さらなる機能の充実に期待したいところだ。

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