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四脚/二脚/車輪を使い分け、山野を自在に駆け巡るロボット犬「Lynx」
中国DEEP Robotics社は、四本の脚に車輪を装備したロボット犬「Lynx」を発表、その動画を公開した。
この会社はもともと、ロボット向けの階段昇降機能を開発することを目的として設立されたが、現在は他のロボット開発企業と同様に四脚ロボットのいくつかのバリエーションと、ヒューマノイドを手がけるようになっている。
新たに発表されたLynxは、基本的には四脚ロボットだが、その足先にモーター駆動の車輪を備えている。平坦な場所はその車輪で走行し、段差や急峻な山坂では車輪を固定して歩行することが可能だ。そして、この使い分けによって、あらゆる地形における踏破能力を確保するのに成功している。
スペックは定かではないものの、車輪を駆動するモーターはかなり高いトルクを発揮するようで、舗装された道や硬いダート路面を高速走行できるのは当然として、脚の関節をサスペンションとして柔軟に制御することで、より荒れた場所の走行や、険しい山の斜面を駆け下りたりすることも可能としている。
Lynxの紹介動画では、様々な地形のコースをこのロボット犬が駆け巡る様子が紹介されている。Lynxは四本の脚を慎重かつ大胆に制御しながら急斜面を下り、歩行モードと車輪モードを切り替え、80センチメートルの岩を登ることさえできる。また、ときおり逆立ちをするように立ち上がり、ヒューマノイド的な二脚スタイルで移動する様子も見せている。このような移動における汎用性と安定性は、人間であっても移動が困難なほど険しい地形でのタスク遂行能力があることを示している。
Lynxとは異なるものの、DEEP Roboticsの四脚ロボットは、中国初の自律型変電所点検ロボットとして導入された実績がある。DEEP Roboticsは自社の四脚歩行ロボットについて、緊急を要する救助任務、火災検知、警備用としてのほか、環境的に安全でない、または立ち入り不可能な場所における科学的調査研究などに活用できるとしている。
DEEP Roboticsの海外セールスマネージャーMax Wu氏は、この四脚ロボットの予約受付を開始するとLinkedInで述べ、早期購入による割引きを希望する場合は直接連絡が欲しいとしている。