新素材の基板とバッテリーの製造コストがネック

「iPhone 17 Air」と「Galaxy S25 Slim」、計画通りの薄さにならない可能性

Image:Hadrian/Shutterstock.com

アップルは2025年に薄型の「iPhone 17 Air」を、サムスンもそれに対抗するように「Galaxy S25 Slim」を発売すると噂されている。だが、両モデルとも計画通りの薄さにならない可能性が浮上した。

韓国Naverのニュースアグリゲーター(特定のジャンルに関する情報通)yeux1122氏によると、アップル・サムスン共に新素材やバッテリーの調達に難があるため、それほど薄くできないという。

デバイスの厚みを減らすには、より薄い基板とバッテリーが必要である。基板が薄くなれば、限られた厚みのなか、搭載できるバッテリー容量も増やせるというわけだ。

しかし、iPhone 17 Slimについては、新たな基板の供給が受けられないとのこと。主に製造コストが問題であり、従来タイプを使うようだ。またバッテリーも新規に設計された製品ではなく、既存の技術により作られているという。

かたやサムスンも、新素材により基板を薄くする計画はサプライヤー事情から非常に難しいようだ。またバッテリー部分は「新しい動き」に引っかかっていると伝えている。

その結果、iPhone 17 Airはデバイスの薄さを妥協し、Galaxy S25 Slimは少量生産にするとのこと。サムスンは折りたたみスマートフォンの薄型モデル「Galaxy Z Fold Special Edition」も韓国と中国(現地でのモデル名はW25)のみで発売していたが、その路線を踏襲するのかもしれない。

そしてiPhone 17 Airでのバッテリーの厚みは約6mmとされ、本体の厚さはそれ以上になると示唆されている。最も薄いiPhoneは、6.9mmのiPhone 6であり、記録を大幅に塗り替える可能性は低いことになる。

さらに言えば、13インチiPad Proと第7世代iPod nanoは、それぞれ厚さ5.1mmと5.4mmで、アップル史上最も薄いデバイスとして首位を守り続ける可能性がある。特にiPad Proは画面サイズが大きいため、バッテリーも広い面積を確保でき、薄くしても容量を確保しやすいのだろう。

iPhone 17‌ Airは従来の「Plus」モデルと入れ替わりになる見通しだが、iPhone 16 Plusの厚みは7.8mmであり、それと比べれば大幅に薄いと宣伝できそうだ。

今のところ‌iPhone 17‌ Airは、2025年秋に「A19」チップ、背面カメラ1つ、最大120Hz対応のProMotionディスプレイを搭載して発売されると予想されている。チップ性能もカメラもProモデルには及ばないとすれば、最大の価値である「薄さ」をどれほど追求できるか興味深いところだ。

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