ウェブ会議のマイク性能も追求
VAIO、新ハイエンドノートPC「SX14-R」。“品位”を追求、持ち運びやすく長く使えるように
VAIOは、ノートPCハイエンドモデルとして、個人向けの「VAIO SX14-R」を11月8日に発売する。VAIOストアでの最小構成価格は259,800円(税込)から。また、法人向けモデルも「VAIO Pro PK-R」として展開する。
どこでもどんな仕事もできるという、これからの時代のためのモバイルPCとして開発した新モデル。コロナ禍で非常事態として導入が進んだテレワークだが、再び業務効率やワークライフバランスなど、働き方を良くするために進化しつつあるなかで、そういった “シン・モバイルワーク” を実現するべく開発したとしている。
具体的には、場所を問わずに快適に作業が行えるだけでなく、ウェブ会議やハイブリッド会議といったシーンも想定。さらに、はたらく気持ちを高めるビジネスツールとして、デザインやカラーも魅力的になるように意識したという。カラーは、ファインブラック、アーバンブロンズ、ディープエメラルド、ブライトシルバーの4色。さらに特別色として、全て黒のALL BLACK EDITION、伝統色を用いた10周年記念の勝色特別仕様も用意する。
ディスプレイはアスペクト比16:10の14.0型ワイド。3種類のディスプレイタイプが構成として用意されており、映り込みが少ないアンチグレアのWUXGA解像度(1,920×1,200)、タッチ対応でアンチグレアのWQXGA解像度(2,560×1,600)、タッチとペン対応で光沢感のあるグレアのWQXGA解像度(2,560×1,600)から選ぶことができる。ちなみに、同社の外付けディスプレイ「VAIO Vision+ 14」と同サイズ・同形状のため、組み合わせた場合に使いやすいとする。
これまでの同社ハイエンドモデルは12インチと14インチの両展開だったが、今回のモデルでは大容量バッテリーやアンテナなど、14インチでしか実現できない要素が多いため、1サイズのみでの展開となる。なお、型番についているRは、Revolution(革命)を意味しており、既存モデルの後継ではなく新規プラットフォームという意味を持たせているとのこと。既存のSXシリーズも併売を予定する。
天板と底板には新開発の熱可塑性カーボンプレートを採用することで、約948g(最軽量構成時)の質量を実現。サイズについても可搬性を重視しており、寸法は約312W×226.4H×13.9Dmmとなる。また、バッテリーは容量37%プラスの長時間駆動バッテリーを選択可能。バッテリーの消費を抑える設定や、バッテリーの劣化を抑える「いたわり充電モード」も搭載する。付属ACアダプターは新開発のもので、プラグ収納式を採用することで持ち運びやすさを高めている。
プロセッサーには、AI処理に特化したNPUを備える、インテルのCore Ultra プロセッサーを搭載。メインメモリーにはLPDDR5Xを採用する。高いパフォーマンスを持続的に発揮できるよう、温度や負荷に合わせてCPUを最適化させる「VAIO TruePerformance」も備える。なお、Core Ultra プロセッサーは前の世代となる「Meteor Lake」を採用。これは品質を高めに開発期間を伸ばしたため。試作フェーズを1回追加することで、これまで以上に追い込んだ品位や、より長期間の耐久試験を実現したという。
オンライン会議では、集音範囲をコントロールすることが可能なため、会議室で複数人でオンライン会議に参加する場合や、逆にカフェ等で周囲の音を取り込みたくない場合にも対応できる。マイクは3か所で、本体右側面に1つ、画面の上部に2つ搭載。小声でも音声を届けやすくする小声モードや、反響を押さえて相手に聞き取りやすい声を届ける反響音抑制も備える。スピーカーBOXの容量を増加して低音領域を改良することで、より音を聞こえやすくした。
ウェブカメラは、より高画質だという約981万画素も選択可能。明るさを補正するHDR機能、4つの画素を1まとめにして感度を高めることで暗所ノイズを抑えるピクセルビニングを搭載する。ほか、カメラを一時停止させる機能、左右に黒帯をつけてフレーミング範囲を制限できる機能、カメラカバーを閉じなくてもカメラの映像をオフにできる機能を搭載。ワンタッチで設定変更できるツール「VAIOオンライン会話設定」もプリインストールする。
キーボードは構造の見直しにより、静音化を追求。具体的にはキーキャップにがたつきを抑える設計を採用し、カシャカシャと感じやすい100Hz〜1kHzの中高域を低減している。ほか、ディスプレイを開くとキーボードに傾斜が付くチルトアップヒンジ構造を採用。またワイヤレス通信はWi-Fi 7およびカスタムで5G/4G通信(デュアルSIM、eSIM対応)もサポートするが、このアンテナをディスプレイ上部に設けることで接続安定性にも配慮している。