最も高価になるのか標準モデルかは不明

超薄型「iPhone 17 Air」は6.6インチ、背面カメラは1つ、RAM 8GBとのアナリスト予測

Image:Wongsakorn Napaeng/Shutterstock.com

アップルが2025年に投入する「iPhone 17」シリーズでは、超薄型の「iPhone 17 Air」が登場すると予想されている。すでに様々な噂が報じられているなか、著名アナリストがスペックの展望を詳細に述べている。

投資銀行Haitong InternationalのアナリストJeff Pu氏は、iPhone 17シリーズに関する調査メモを発表。そのなかで「iPhone 17 Pro」と「iPhone 17 Pro Max」の両方に48MPの望遠カメラと24MPの自撮りカメラが搭載される、という以前の主張を繰り返し述べている。iPhone 16 Proモデルでは、望遠カメラと自撮りカメラともに12MPであり、大幅な強化になる。

また、iPhone 17 Proモデルの搭載RAMは、iPhone 16 Proの8GBから12GBに増やされるという。こちらは、信頼性の高いリーカー手机晶片达人氏の「iPhone 17 Pro MaxのみRAM 12GB」との主張と対立するものだ。いずれにせよiPhone 17 Pro Maxは、Apple Intelligenceとマルチタスクのパフォーマンスともに向上することだろう。

さらにiPhone 17 Pro MaxのFace IDシステムには小型の「メタルレンズ」が採用された結果、「ダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)が大幅に縮小する」との予想を再確認している。iPhone 14 Pro/Pro Maxでダイナミックアイランドが採用されて以来、初めてダウンサイズされるというわけだ。

ほか、iPhone 17 Pro/Pro Maxの画面サイズはそれぞれ6.3インチと6.9インチのままであり、A18 Proチップと同じくTSMCの3nmプロセスで製造された「A19 Pro」が搭載されるなどは、想定の範囲内だろう。

より注目すべきは、超薄型モデル「iPhone 17 Air」の予想だ。ほとんどの情報筋は、画面サイズが約6.6インチになるとの見通しは一致している。7月には、Appleのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が「A19」チップ、ダイナミックアイランド、背面カメラは1つ、アップル独自設計の5Gモデムチップを搭載し、ボディはチタン・アルミニウム合金になると述べていた

今回のPu氏の報告も概ね同じであり、「A19」はTSMCの3nmプロセス製造となり、Face IDや48MPの背面シングルカメラ、24MPの自撮りカメラ、Apple Intelligence用に8GBのRAMが搭載されると付け加えている。

Pu氏は、薄型のiPhone 17 Airがこれまでのモデルと比べて、顕著に新しいデザインになると予想している。さらに「iPhone 17 Plus」は登場せず、それに代わるミッドレンジ(中価格帯)iPhoneになるとのことだ。

もっとも、この価格予想は、The Informationの「iPhone 17 Pro Maxよりも高価な可能性がある」との主張と相反する。アップルが薄型化を大きな付加価値とするのか、それとも単にPlusモデルに代わる新たな標準モデルの1つとするのか、続報を待ちたいところだ。

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