アップルは流出元の摘発に乗り出す?

M4 MacBook Proの開封動画が公開。やはりRAM 16GB以上、11月1日発売か

Image:Wylsacom/Shutterstock.com

アップルは今月末に新型M4 MacBook Proを正式発表し、11月1日に発売するとみられている。だが、その前にロシアのYouTuberらがM4搭載14インチMacBook Proの開封動画を相次いで公開しており、そこにはベンチマーク結果も含まれている。

まず最初に公開されたのは、Wylsacom氏によるものだ。これは「M4 MacBook Proは11月1日発売」と主張したMark Gurman氏がXにて紹介しており「数週間前にアップルの完全な小売製品がリークされるのは初めてだ」と述べている。

この動画紹介されるパッケージは、先月末にリークされたものと一致しており、今回も「非公開のFacebookグループ内で入手した」と証言している。

ほか「M4 Pro」や「M4 Max」搭載でなくM4であり、最も安価なベースモデルであることも同じだ。そのアートワークには、M3 MacBook Proモデルと同じ壁紙が使われている。

また、パッケージ裏にはRAM 16GBと512GBのストレージ、Thunderbolt 4ポート×3、HDMIポート、SDカードスロット、MagSafe搭載だと記載。

さらにM4チップは10コアCPUと10コアGPU版だと言及されており、こちらも上記のリークと符合するものだ。以前Gurman氏は、今後登場のM4 Macがすべて16GB以上のRAMを搭載すると示唆していた

さらにWylsacom氏はGeekbenchテストを実施し、初のMac版M4のパフォーマンスについて検証。その結果はシングルコアスコアが3864、マルチコアスコアが15288であり、Geenbench公式サイトにも投稿されている(つまりフェイクではない)。同サイトでは、その識別子が「Mac 16,1」だと特定している。

ちなみにベースモデルのM3 MacBook Proは、シングルコアが平均3000前後、マルチコアテストが11800前後だ。もっとも、M3ベースモデルはM4よりもCPUコアが2つ少ないことに留意する必要がある。

この動画に続き、やはりロシアのYouTuberであるRomancev768氏が、次世代MacBook ProらしきビデオをYouTubeに公開した。こちらも10コアCPUと10コアGPUを搭載したM4チップ、16GBのRAM、512GBのストレージ、3つのThunderbolt 4ポート、スペースブラック仕上げの14インチMacBook Proの箱が映っている。

Image:Romancev768/YouTube

ビデオに表示された「このMacについて」の情報によると、本製品は「2024年11月発売」であることが確認できる。

厳重な秘密主義で知られるアップル製品につき、正式発表前に未発表製品の実物と称するものがこれほど現れることは非常に珍しい。単なるリークに留まらず、流出元の特定や摘発へと繋がるのかもしれない。

ただし、AppleInsiderはパッケージのステッカーは偽造が容易であり、またアップルはロシア製品の出荷を停止していることから、フェイクの可能性があると指摘している。これが本物かどうかは、アップルの正式発表により明らかになりそうだ。

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