現行モデルは処理能力に余裕なし
Vision Pro後継機、「M5」チップ搭載でApple Intelligence対応?2025年後半に量産開始か
アップルの空間コンピュータ「Apple Vision Pro」はM2チップを搭載しているものの、AR関連のリアルタイム処理等の負荷が掛かっているため、独自AI技術「Apple Vision Pro」が動かないことが明らかにされている。
が、同社が次世代のVision Proを準備中であり、「M5」チップを搭載してApple Intelligenceに対応し、2025年の後半に生産が始まる予定だと著名アナリストが主張している。
アップルのサプライチェーン情報に詳しいMing-Chi Kuo氏は、Vision Pro後継モデルの主な変更点はM5であり、コンピューティングパワーを大幅に向上させ、最高のApple Intelligence体験を確保することだという。それ以外のハードウェアの仕様と設計はあまり変わらないため、コストと価格を下げやすいとも付け加えている。
今月半ば、9to5MacはiOS 18.1ベータ版からVision Pro向けApple Intelligenceの開発が進行中だと示す手がかりを見つけていた。
以前Kuo氏は、第2世代Vision Proはハイエンド版とローエンド版の2種類が進行中であり、どちらも2025年に量産に入ると予想していた。今回の主張もその延長上にあるが、一方でニュースメディアThe Informationはハイエンド版は一時棚上げとなり、今後は廉価モデルに集中すると報じていた。
もしもVision Pro上でApple Intelligenceが動いたなら、視線による操作も洗練され、生成AIによるコンテンツが3D空間に表示されるなど、素晴らしい体験となるだろう。とはいえ、元々Vision ProとApple Intelligenceは別々のプロジェクトであり、両者の統合は容易くないとも思える。
その一方で、アップルは廉価モデルの画面解像度を半分にしてコストダウンを図っている可能性が高まっている。AR/VRで競合するMetaもコストと価格を抑えた「Meta Quest 3」を正式発表しており、どちらも廉価モデルによってユーザー人口を増やすことを最優先とするのかもしれない。