やはり60fps以上でプレイしたいコアゲーマー向け製品
PS5 Pro、120fpsゲームプレイに問題なし。4K/60fpsも達成可能とゲーム開発者が報告
PlayStation 5の強化型モデル「PS5 Pro」は正式発表され、開催中の東京ゲームショウ2024でも試遊が可能となっている。すでに数タイトルのレポートが上がっているが、体感も確かに改善されているようだ。
そしてゲーム開発者の側からも、PS5 Proでは120fpsでのゲームプレイにほとんど問題がないと報告されている。
YouTubeチャンネルMoore’s Law is Deadは、匿名の開発者からPS5 Proで動かしているゲームの映像が送られてきたと述べている。このゲームは平均1440pの解像度で動作し、1300p~1600pまで対応しているが、フレームレート設定を解除すると、PS5 Proへの最適化なしでも平均100fpsを超えて動いていたとのことだ。
さらに最適化作業を進めて、AIアップスケーリング技術「PSSR」を使えば、1440p/1600pのもと120fps固定で動作できると確信しているとのこと。さらに4K/60fpsでもテストを行う予定であり、これも達成に自信を持っていると伝えられている。
かたや、ゲーム映像の詳細な分析で知られるDigital Foundryも、数本のPS5タイトルで試用した感想をざっと報告している。
『グランツーリスモ7』
2つのPS5 Proモードを実装し、1つはレース中にリアルタイムでレイトレースした反射を追加。しかし追加は車体に限られ、コース外あるいやコース上の要素も考慮されていない。画質と安定性もPS5ベースと比べると少し落ちる。 レイトレースに興味がないプレイヤー向けにはPSSRを使う画質優先モードがあり、非常にきれいに見える。
『Horizon Forbidden West』
もともと未来のゲームのために開発したアンチエイリアス再構成技術を使用しており、これはPSSRでもチェッカーボード(PS4用のアップスケーリング技術)でもないが、PS5 Pro上で非常に安定して動いている。
『ホグワーツ レガシー』
PS5 Proのレイトレースによる影と反射が PS5よりも大幅に改善され、特に反射は2倍の解像度となった。これは、PS5 ProのBVH(光線とオブジェクトの交差判定を高速化するためのデータ構造)管理機能がPS5よりもはるかに高速で、より遠くからオブジェクトを「収集」できるようになったためだという。
『Marvel’s Spider-Man 2』
パフォーマンスProモードでのPSSR は、PS5版のクオリティモードとは “異なって” 見え、一部は解像度が高まっているものの、他はそれほど高くないとのこと。もっとも、2倍のフレームレートで動作している場合のことだ。
『FINAL FANTASY VII REBIRTH』
PS5のパフォーマンスモードが「非常に残念な画質」だったため、多くの意味で「PS5 Proの申し子」だという。 だが、やはり一部では安定性の問題が残っているとのことだ。
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Digital Foundryはまとめとして、複数の開発者がPSSRが時間とともに改善した(開発が進むにつれ画質が良くなった)と示唆している。それは機械学習ベースであることから、理に叶ったことだ。
そして、毎秒60フレーム以上でプレイすることに関心のあるユーザーにとって重要になると述べており、PS5 Proがコアゲーマー向け製品だと再確認している格好だ。
- Source: Moore’s Law is Dead Digital Foundry
- via: Wccftech