AIフェイクの被害に遭っただけに

テイラー・スウィフト、Instagramでトランプ批判/ハリス支持表明。「AIへの恐怖と誤情報拡散の危険性感じさせた」

Image:Brian Friedman / Shutterstock.com

歌手のテイラー・スウィフトは、9月10日夜に行われた米大統領選挙候補者テレビ討論会の終了後、Instagramにカマラ・ハリス候補とティム・ワルツ副大統領候補への支持を表明した。

スウィフトは、「最近、ドナルド・トランプの大統領選出馬を偽り支持する『私』のAIが彼のサイトに投稿されたことに気づかされた」と述べ、このことが「AIにまつわる恐怖と、誤った情報を広めることの危険性を私に思い起こさせた。私は有権者として、この選挙に対する実際の計画について強く透明性を保つ必要があるという結論に至った。誤った情報に対抗する最もシンプルな方法は、真実を伝えることだ」と綴った。

Image:Taylor Swift (Instagram)

AIディープフェイクに関する懸念は、勝手に作られた自分のディープフェイクに、実際に投票するつもりのない候補者への支持を表明されたという、彼女の個人的体験に基づくものだ。

2024年8月、ドナルド・トランプ元大統領はAIが生成した画像をトゥルース・ソーシャルに投稿し、スウィフトをアンクル・サムに見立て、トランプを宣伝する文章を添えた加工写真など、スウィフトが彼を支持したと偽った。

この一件は、AIによる誤情報の拡散に対するスウィフトの懸念を煽ったはずだ。そして、あれがいまも彼女のファンやその他の人々の意志決定を混乱させている可能性があるならば、テレビ討論会という注目のイベントの直後に、スウィフト本人が支持を明確にしたのは良いタイミングだったかもしれない。

民主党にとって、スウィフトの支持は非常に心強いものだろう。彼女がSNSに意見を表明し、リンクを共有するだけで、多数の「スウィフティーズ」と呼ばれるファンたちが、彼女と同じ候補者を支持し、投票しようと思うはずだ。

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