39年残り続ける意味がある
マイクロソフト、Windowsからコントロールパネル廃止を撤回。「設定アプリに移行中」と修正
先週、マイクロソフトはWindowsからコントロールパネルを廃止すると述べていた。Windowsシステム構成ツールのサポートページのなかで「よりモダンで合理化された体験を提供する設定アプリを優先して非推奨になる過程にある」と記されていた次第だ。
だが、現在では該当ページの文言を修正して、コントロールパネルがすぐにWindowsから消える恐れはないことを明らかにしている。
歴代Windowsでは重要な設定項目をコントロールパネルにまとめていたが、次第に設定アプリに置き換えようとする動きがあった。2015年後半には上級幹部が「最終的には設定アプリがコントロールパネルに取って代わる」ことを確認。それでも、一部の項目は設定アプリに移されず、依然としてコントロールパネルは残り続けていた。
実際、コントロールパネルはアクセスがし辛くなっており、スタートメニューからも消えている。最も手早く呼び出せる方法は、タスクバーの検索ボックスに「コントロールパネル」と打ち込むことだろう。
さておき、更新されたサポートページでは「コントロールパネル設定の多くは、よりモダンで合理的な体験を提供する設定アプリに移行中」と改められている。The Vergeは元のサポートページと更新分につきコメントを求めたが、マイクロソフトからの声明はないという。
いずれにせよ、ここ数ヶ月でコントロールパネルの項目の一部は設定アプリへと移されている。特に使う頻度が高そうなマウス設定も設定アプリに追加され、コントロールパネルを使う大きな理由の1つが取り除かれた。
それでも、重要な設定項目が一箇所にまとめられたコントロールパネルの使いやすさは、いまだに健在である。深い階層を分け入ることなく、「システムとセキュリティ」や「ユーザーアカウント」、ネットワーク設定など、困った状況に直結しやすいものが直ぐに見つけやすくもある。
コントロールパネルは、1985年にWindows 1.0で初めて導入されたものだ。39年も残り続けたということは、それ相応の必然性やニーズがあるのだろう。