価格はVision Pro超え?

折りたたみの全画面MacBook、20.3インチは開発中止?18.8インチ量産も早くとも2027年末か

Image:DestinaDesign/Shutterstock.com

アップルが折りたたみ画面を備えたMacBookを開発しているとの噂は、複数の識者たちが伝えてきた。その1人が、本製品は技術的な課題により量産が2027年末~2028年末まで延期されたと主張している。

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、最終的な画面サイズが18.8インチに確定したと述べている。同氏を含めて、20.3インチになるとの説が有力だったが、そちらは開発中止になったとのことだ。

Kuo氏の最新予測によると、折りたたみ式MacBookは技術的な課題により、早くて2027年末か2028年にならないと登場しないという。

本製品は折りたたんだ状態では下半分が仮想キーボードとなり、タイピング環境を含めてディスプレイに統合されるとの噂もあった。完全に広げると全画面のディスプレイとなり、外付けキーボードと組み合わせると大型のデスクトップMacに変身するという具合だ。

今年5月にKuo氏は、LGディスプレイが20.2インチまたは18.8インチの折りたたみMacBook用ディスプレイパネルの量産を、2025年第4四半期に始めることを目指していると述べていた。それらパネルは「可能な限り折り目のない」ものにするため高コストとなり、製品全体で「Vision Pro」(3499ドル)に近くなるかもしれないとのこと。非現実的に高価となる大きなサイズは、見限ったのかもしれない。

さらにKuo氏は最新の投稿で、折りたたみ式iPadにも言及している。一部市場関係者は2025年に発売を予想していたたとしつつ「現在のサプライチェーン調べでは折りたたみiPadの見込みはないと示されている。これは、一部で折りたたみ式MacBookを折りたたみiPadと呼んでいることも原因かもしれない」と述べている次第だ。

別のアップル関連アナリストJeff Pu氏も5月に「2025年後半に20.3インチの折りたたみ製品の量産を開始」と報告。また信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も、20インチ前後の「全画面折りたたみ画面ノートPC」を2026~2027年に投入する可能性があると述べていたが、iPadなのかMacなのか、それともハイブリッドなのかは判然としていない。

アップルの未発表ハードウェアに関しては、実際に量産の段階になるとサプライチェーン関連の工場に設計図が渡され、あるいは数多く製造された部品の一部が流出するなど、かなりの情報がリークされやすい。

が、システムソフトウェアに関しては社外秘が厳密に守られており、iPadOSやmacOSベータ版の解析(たいてい製品発売の直前に配布)まで詳細は分からない。折りたたみMacBookに見えて、実はiPadとのハイブリッドという可能性もなくはないだろう。

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