X看板で物議を醸した本社オフィス

X、サンフランシスコの本社オフィスを閉鎖へ。従業員はサンノゼ他の別オフィスに

Image:Larry Zhou/Shutterstock.com

X(Twitter)はサンフランシスコの本社オフィスを今後数週間の間に閉鎖し、従業員はベイエリアにある他のオフィスに移る模様だ。

New York Timesによると、Xはサンフランシスコの旗艦オフィスの従業員を「サンノゼの既存オフィス」や、パロアルトに建設されるxAIとの「共有エンジニアリングスペース」に移す計画だ。

地元メディアによると、サンフランシスコオフィスの周辺地域は近年、IT企業の流出が相次いでおり、急速な治安悪化のせいもありスーパー大手のWhole Foodsは大規模店をオープン後わずか1年で閉鎖、路上でのドラッグの売買なども急増しているという。

Xの所有者であるイーロン・マスク氏は、サンフランシスコの市当局とたびたび対立してはいるものの、撤退した他のIT企業とは異なり、「多くの人が多額のインセンティブを提供している」ため、Xは移転しないと述べていた。

しかし7月半ば、マスク氏はかつての発言を翻し、SpaceXとともにXもテキサス州オースティンに移転するだろうとXに投稿した。

今回のサンフランシスコオフィスの閉鎖に関し、リンダ・ヤッカリーノCEOが従業員に送ったメモでは、テキサス移転の話は触れられていないとのことだ。また、地元紙San Francisco Chronicleは先月、サンフランシスコオフィスの家主が80万平方フィートある建物の大部分を別の顧客に貸し出すことを検討していると報じていた。家主は以前、マスク氏によるTwitter買収後に家賃が支払われていないとして、Xに対し訴訟を起こしていた(これについては後にXが支払いに応じている)。

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