ディスプレイも1.5倍明るくなる?
Galaxy Z Fold6/Flip6、Fold6は軽くFlip6はカメラを強化の「完全スペックシート」がリーク
サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold6」と「Galaxy Z Flip6」については、数多くの自称リーク情報やうわさ話が飛び交ってきた。先月初めにも、一時的にサムスン公式サイトに掲載されたという画像が登場していた。
すでに製品像の全貌がほぼ判明した印象があるなか、これら2つの「完全なスペックシート」と公式マーケティング資料と称するものを著名リーカーが公開している。
Androidの未発表製品に詳しいEvan Blass氏は、自らのニュースレターにてサムスン公式らしき画像を掲載した。まず目を引くのが、Galaxy Z Fold5とGalaxy Z Flip6ともにIP48の防塵・防水性能を備えていること。厳密には、サムスン製折りたたみスマホとして初めて防塵機能を搭載したことである。
初代Galaxy Fold(“Z”は第2世代から)は先行レビュアーから数日で使えなくなったとの報告が相次ぎ、発売を数カ月も延期していた。修理業者iFixitは、ヒンジの隙間からゴミが入り込みやすいのではないかと分析して以来、同社の折りたたみ機にとって防塵性能は課題となっていた。
その後、「Galaxy Z Fold2」と初代「Galaxy Z Flip」にはヒンジにブラシを追加してゴミの侵入を防ぎ、「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」ではIPX8相当の防水性能を実現。それでも、防塵は公式にはうたわれなかった。
IP等級の4は、「直径1.0 mm以上の固形物が入らないように保護」を意味する。まだまだゴミやチリが侵入する余地は残されており、前世代から大きな進化はなさそうだが、それでも一歩前進ではある。
それぞれのデバイスを個別で見ていくと、Galaxy Z Fold6は233gという「軽さ」を強調している。一般的なスマホとしては軽くないが、Galaxy Z Fold5の253gよりも14gもの減量である。
また内側の折りたたみディスプレイは1.5倍明るくなり、ピーク輝度が2600nitになったとのこと。カメラ構成に変更はないが、AIにより改善していると説明。バッテリー容量も増えていないが、最新チップ「Snapdragon 8 Gen 3」搭載により(電力効率が高まったことで)駆動時間は延びたとも書かれている。
さらにボディはチタンではなくアルミニウム製で、外側のカバーディスプレイ保護には「Gorilla Armor」ではなく「Gorilla Glass Victus 2」を使っている。いずれも前モデルと同じであり、「Galaxy S24 Ultra」と同じ仕様になるとの予想は外れたことになる。
その一方、Galaxy Z Flipはボディがアルミニウム製であることは変わりないが、メインカメラが前モデルの12MPから50MPへと4倍以上ものグレードアップ。またFlipシリーズでは初めてベイパーチャンバーが搭載され、放熱性能も高まった。
バッテリーも3700mAhから4000mAhと増えて、Galaxy S24標準モデル並みとなった。にもかかわらず、閉じた状態ではGalaxy Z Flip 5より0.2mm薄くなっている。
またアプリ面では、メイン画面にユーザーが話す言語を、カバーディスプレイに相手の言語を表示する翻訳モードが使えるようだ。これはGoogleのPixel Foldで利用できる「デュアルスクリーン通訳モード」を彷彿させる。
以上、Galaxy Z Fold6とGalaxy Z Flip6の「完全スペックシート」は次のとおりである。
Galaxy Z Fold6
- 画面のピーク輝度が1750nitから2600nitへと大幅に向上
- Snapdragon 8 Gen 3プロセッサー搭載
- LTEインターネットのバッテリー寿命が1時間延長され、ビデオ再生が2時間長くなると主張しています
- 14g軽量化
- 折りたたむ時のサイズは1.4mm背が低く、1mm幅が広く、1.3mm薄くなった
- 広げた状態では1.4mm低く、2.7mm幅広く、0.5mm薄くなった
- 改良型アーマーアルミフレーム
- カバーディスプレイが0.1インチ大型化
- 折りたたみ画面の解像度は2160×1856、前モデルの2176×1812から少し変更
- カメラ構成とバッテリー容量(4400mAh)、保護ガラス(Gorilla Glass Victus 2)に変更なし
Galaxy Z Flip6
- 折りたたみ画面は6.7インチ、カバーディスプレイは3.4インチ
- 50MPメインカメラで12MPからアップ、絞り値は同じf / 1.8
- Snapdragon 8 Gen 3プロセッサーと12GBのRAM搭載(8GBから増加)
- カバーディスプレイは有機ELからIPSに変更
- 折りたたむ時は0.2mm薄くなり、他の寸法と重量は前モデルと同じ
- 大容量4,000mAhバッテリー(3,700mAhから増加)
- LTEインターネット使用時のバッテリー持続時間が2時間長く、ビデオ再生が3時間長くなった
- 保護ガラスに変化なし(Gorilla Glass Victus 2)
- Source: 9to5Google