10億にはまだ遠いけれど
Threads、月間アクティブユーザー数が1億7500万人を突破
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、Twitter風SNS「Threads」に登録したユーザーの数が1億7500万人を突破したことを明らかにした。
iOS版Threadsアプリがリリースされたのは2023年7月のこと。そこから1年を経たいまもなお、Threadsは着実に成長を続けているようだ。ただし現在は、当然ながら公開当初ほどの爆発的なユーザーの増加ではく、緩やかな伸びへと変化している。
もちろん月間アクティブユーザー数がSNSのすべてではない。ThreadsはInstagramとは異なり、日次ユーザー数を公開していない。これは「ちょっとお試し」程度の、定着していないユーザーのトラフィックがまだ一定の割合以上あることを示しているようだ。
The VergeがMeta従業員から聞いた話として伝えるところでは、Threadsのユーザー増加は依然としてInstagramのプロモーションに依存しているという。これはThreadsがInstagramのアカウント認証システムを使用している都合上、Threadsを使うには、まずIntagramユーザーでなければならないという前提条件があるためだ。
とはいえ、Threadsには今後も、Twitterの面影を失いつつあるXに愛想を尽かしたユーザーが、安住の地を求めて流入してくる可能性が十分にある。Metaは日本のXユーザーを引き入れることに注力しているとThe Vergeは伝えている。
Threadsは現在、広告なしで運営されており、財政的には赤字の状態だ。しかし、MetaにはそれでもThreadsを続けるだけの余裕はあるだろうし、時期は明確にされていないが、収益化のために広告を受け入れる準備も進められているようだ。そうなれば、Xよりもブランドにとって安全そうに見えるThreadsは活況を呈するかもしれない。
1年前、Instagram責任者のアダム・モセリ氏はThe Vergeに対し、Threadsの目標のひとつは政治的対立や過激なニュースコンテンツではなく「より穏やかな会話の場」を求めるTwitter(やその他の)コミュニティのための場を作ることだとし、文化的に意味のあるものを作ることだとも述べていた。
Threadsにもユーザーの精神衛生的に問題を及ぼしそうな投稿がまったくないわけではなく、そういったものに興味を示していないにもかかわらずフィードに流れてくるという主張もあるなど、まだまだ改善の余地はあるようだが、ユーザー数が成長を続けているのであれば、ザッカーバーグCEOがThreadsの開始当初に述べていた「次の10億ユーザーを抱えるアプリになる可能性」も実現できるかもしれない。
- Source: Mark Zuckerberg(Threads)
- via: The Verge