残念ながらRyzen AI 300は搭載していません

ゲーミングハンドヘルドPC「Zotac Zone」がComputexで公開。ドリフト耐性あるホールセンサー型スティック搭載

Image:Zotac

「Steam Deck」を皮切りに各社から展開が始まったNintendo Switch風のゲーミングハンドヘルドPCは、ASUSの「ROG Ally X」や、MSIの「Claw 8 AI Plus」といった製品で第2世代へと進化している。そして現在台北市で開催されているComputex 2024では、Zotacが第2世代ゲーミングハンドヘルド製品である「Zotac Zone」を公開した。

このモデルは以前からOLEDディスプレイの搭載が予告されていたが、それに加えてXbox Elite ゲームパッドのような2段階のトリガー、そしてSwitchやPlayStationユーザーの悩みの種であるドリフト現象が発生しにくい、ホール効果センサーを用いたアナログスティックなどが搭載されている。

Image:Zotac

スティックの配置は左右対称のPlayStationタイプで、日本のユーザーには扱いやすそうなものとなっている。左右スティックの下にはタッチパッドが配置。そのほかWindows Helloカメラ、上下側面にはUSB4端子、背面にはビルトインのキックスタンドが搭載されている。また、プログラム可能なジョグダイヤルが備えられており、使い方によっては便利そうだ。

SoCにはAMDのRyzen 7 8840Uを採用しているが、以前のハンドヘルドで採用されたRyzen 7 7840Uとの性能的な違いはほとんどない。パフォーマンスがわずかに向上しているのはむしろ、LPDDR5X-7500メモリーの採用が効いていそうだ。

気になるのはバッテリー容量の少なさで「Steam Deck OLED」の50Wh、ASUS「ROG Ally X」やLenovo「Legion Go」の80Whに大きく水をあけられている。

そのほか、OLEDディスプレイは120Hz駆動だが、可変リフレッシュレート機能に未対応なのが残念なところだ。

外形寸法は310x135x40mmとSteam Deckより大きめだが、ディスプレイのサイズは7インチと平均的。その分ベゼル部分が幅を取っている。

展示されたモデルは試作機ということもあり、Zotacは発売時期や価格帯を示していない。しかしテクノロジー系ニュースサイトのGeekineticは、このゲーミングハンドヘルドが9月に800ドル前後で発売される予定だと伝えている。

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