生成AI機能よりも注目される?

iOS 18ではアプリアイコンの色が変えられる?配置の自由度もアップか

Image:Kaspars Grinvalds/Shutterstock.com

次期iOS 18は「最大級のアップデート」になると噂されてきた。そこでは様々な生成AI機能が追加される一方で、ホーム画面でのカスタマイズの自由度も飛躍的に高まるというものだ。

その具体的な新要素の1つとして、iOS標準機能として初めて「アプリアイコンの色が変えられる」とBloombergが報じている。

アップルの内部事情に詳しいMark Gurman記者は、ニュースレターPower On最新号にて「ユーザーはアプリアイコンの色を変更し、好きな場所に配置できるようになる」と述べている。

たとえばSNS関連アイコンは青、金融関連は緑というぐあいに色味を揃えたり、さらには初代iPhoneからあったグリッド(格子状の画面構成)にも縛られず、自由に配置できるという。

現在のiOS 17.xでも、ホーム画面でアイコンの色や並びを変えることは可能だ。ただしサードパーティ製アプリを使ったり、あるいは特定のアプリを起動するショートカットを作るなど、設定に少し手間がかかる。

iOS 18では、こうしたハックじみた操作が標準機能として用意されるようだ。もっとも、アイコンをどんな画像にも変更できるようになるのか、単に同じシンボルを保持したままカラーパレットを変更できるに留まるのかは不明だ。

これに先立ち、米MacRumorsは「iOS 18ではホーム画面アプリのアイコン配置がより細かく制御できる」と事情に詳しい情報筋の証言を伝えていた。目に見えないグリッドシステムは維持しつつも、アイコンの間に空白や行、列を作成する機能が追加されるとのことだった。

すでにiOS 16以降、ロック画面のカスタマイズは可能となっている。それに続いてホーム画面も刷新され、初代iPhoneから連綿と続いていた「左上から順番に配置」という拘束から解き放たれるというわけだ。

今でもアイコンとアイコンの間に空白を置くことはできるが、やはり「透明のショートカットアイコンを作る」などの作業を要する。Androidスマホでは前からできることが、なぜiPhoneにできないのか……と違和感を覚えた乗り換えユーザーもいるだろう。

iOS 18は、6月10日(現地時間)に開催される年次開発者会議WWDCにて正式に発表される見通しだ。様々な生成AI機能が登場しつつ、なじみ深い標準アプリもAIにより大幅強化されると見られており、「iOS史上最大級のアップデート」と言われている

iPhoneのハードウェアが大きく刷新されるのは、2025年の「iPhone 17 Slim」待ちの可能性もある。それまではソフトウェアの新機能やカスタマイズの自由度を高めることで、ユーザーの関心を繋ぎ止める戦略かもしれない。

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