ただ「AIの潜在的な危険性を認めつつも、既存技術のほうがはるかに悪い」とも

Oculus共同創業者パーマー・ラッキー氏が主張「AIが人を殺すようになるのは必然的」

Image:Anduril Industries

Oculus VRの共同創業者で、現在は自律性を備える防衛技術企業Anduril Industriesを率いている起業家パーマー・ラッキー氏は、未来の戦争で人工知能システムが罪のない傍観者を殺すことは「必然的」だとBloombergのインタビューに答えた。

ラッキー氏いわく、未来の戦争で「人工知能が戦争の戦い方の中核となるなら」「AIによって殺されてはならない人が殺される」ことは「確実に起こる」という。そして「だからこそ、AIシステムが米軍に配備される際には、人間がその輪の中に入っておくことが絶対に重要だ」と主張した。

ラッキー氏はもちろん「AIにこのようなことをさせたくないが、多くの場合で既存の技術の方がはるかに悪い」とし、AIの潜在的な危険性を認めつつも、既存技術のほうが一般市民に被害が及ぶ可能性が高いことを示唆した。

ただ、このインタビューではなぜかラッキー氏はトランプの名前を口にすることに抵抗がある模様で「実は、私は世間に思われているほど政治的な人間ではない」と主張。シリコンバレーから追い出されたのは当時大統領に就任した人物に9000万ドルの政治献金をしたのがあまりに斬新だったからだ」と述べている。

いずれにせよ、今年行われる米大統領選挙でどの候補が勝とうとも、ラッキー氏は米国防総省と数十億ドルの契約があるAnduril Industriesにより、未来の戦争で使われるかもしれない、高度に自動化された防衛システムの開発を続けていく考えであることは間違いない。

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