ゼルダ実写映画では任天堂とソニーが協力

マリオ映画新作、2026年4月に公開へ。イルミネーションとのタッグ再び

Image:Andrei Armiagov/Shutterstock.com

任天堂は3月10日の「マリオの日」に合わせるように、スーパーマリオの新作アニメ映画を制作中だと発表した。米国を含む多くの地域で2026年4月3日、その他の地域では4月中に劇場公開する予定だ。

この発表は、原作ゲームの生みの親である宮本茂氏(任天堂代表取締役フェロー)が任天堂の公式アカウントで述べていることだ。前作と同じく、今作もイルミネーションとの共同制作となる。

宮本氏は「マリオらしい世界をさらに広げ、明るくて楽しい展開」を考えているとのこと。それ以上の詳細は「手応えを感じられる段階になったらお知らせします」と付け加えている。

それ以上の情報は何も公開されていない。だが、続編という言葉を使わず、「さらに広げ」と表現していることから、単に前作の続きとはならず、『ルイージマンション』や『ヨッシーアイランド』、近日発売予定の『プリンセスピーチ Showtime!』など関連作品のキャラクターや世界を取り込むのかもしれない。

また任天堂公式リリースも同時に発表。前作と同様にイルミネーション創業者で代表のクリス・メレダンドリ氏と宮本茂氏が共同プロデューサーを、アーロン・ホーヴァス氏とマイケル・ジェレニック氏が監督を、マシュー・フォーゲル氏が脚本をそれぞれ務める。

任天堂は「娯楽を通じてすべての方を笑顔にすることを目標に、任天堂自らが映画の制作に深く関与することで、任天堂ならではの独自のエンターテインメントを創造し、一人でも多くの方にお届けすることを目指して、努力を続けて参ります」と述べている。深いレベルでアニメ映画制作に関与し、ストーリー・ビジュアルの両面でマリオブランドの統一性を図る方針は続けるようだ。

同社は昨年11月、『ゼルダの伝説』をテーマにした実写映画の企画開発を始めたと発表していた。こちらは宮本茂氏とともに、Arad Productions Inc.の代表であるAvi Aradが共同プロデューサーとなる。

Arad氏は『スパイダーマン』三部作(トビー・マグワイア主演)や『アイアンマン』『ヴェノム』など多くのマーベルIP作品を手がけた人物だ。それ以上に、全世界配給と共同出資はSony Pictures Entertainment Inc.が行うことで「任天堂とソニーがタッグを組む」と話題を呼んでいた。

新作スーパーマリオ映画の公開までは、予定通りにいっても2年以上はある。もっとも、前作は企画開発が2018年に発表されてから、劇場公開までに5年以上かかっており、それと比べればスピーディーと言えそうだ。

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