エピソード数によって視聴時間の長いドラマが上位に来ます

Netflix、2023年前半の視聴データ公開。最も人気だったコンテンツは?

Image:Netflix

Netflixは12日、「What We Watched」と称するエンゲージメントレポートを公開した。これは延べ5万時間を超えるすべてのタイトルがリストアップされたスプレッドシートで、Netflixの視聴者がどのタイトルに時間を費やしているかを詳しく知ることができる資料だ。

映画などの単発作品と連続ドラマを分け隔て無くリストアップしているため、単純にランキングとして並べた場合、ドラマタイトルのほうが視聴時間が長くなっていることは考慮する必要があるが、スプレッドシートを見てみると、2023年1月~6月には1万8214タイトルがエントリーしており、アクションサスペンスドラマの『ナイト・エージェント』が最も視聴されたタイトルだった。

期間中の『ナイト・エージェント』の視聴時間は合計8億1210時間。2位の『ジニー&ジョージア』の視聴時間が合計6億6510万時間、5位の『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝』が合計5億300万時間であることから、1位がほかを圧倒する視聴時間を叩き出したことがよくわかる。

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一方、映画タイトルとしてはジェニファー・ロペス主演の『ザ・マザー』が2億4990万時間の視聴時間でトップに立った(総合では20位)。

Netflixの共同最高経営責任者であるテッド・サランドス氏は、公開された情報が「ビジネスを運営するために使用するデータで、これはNetflixが共有しているデータのプールとまったく同じ」であると説明。このデータ公開が、広告主がターゲットとなる視聴者に会わせたコンテンツを選ぶのを支援するためのものではないことを強調した。そして「広告主が支払う対象を決めるための資料には、伝統的に第三者のレポートを用いている」と述べている。

Netflixは、今後は半年ごとに新しいスプレッドシートを公開することは、毎週のトップ10リストなどとともに、視聴者、クリエイター、業界ウォッチャーにとってより包括的な全体像を描くことになるとしつつ、「(配信での)成功にはさまざまな形や規模があり、視聴時間だけで決まるわけではない」「視聴時間が短い場合と長い場合の両方で大成功を収めた映画やテレビ番組がある。重要なのは、映画やテレビ番組が観客を興奮させたかどうか、そしてタイトルの経済性と比較したその観客の規模だ」と述べ、映画やシリーズの影響を判断するために総視聴時間だけを使用しないことの重要性を強調している。

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