趣味で使うユーザーはAirで十分かも

12.9インチの大型iPad Air、M2チップ搭載で2024年3月頃に発売か

Image:serhatctk/Shutterstock.com

アップルが次期iPad Airとして、既存モデルと同じ10.9インチと、大型化した12.9インチの2種類を準備中であるとの噂は、以前もお伝えしたことだ。それを裏付けつつ、2024年3月に発売予定だと示すリーク情報が相次いで届いている。

まずアップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、先週末に「iPad Airに初めて2つのサイズが用意される」と主張。さらに今週初めにはニュースレターPower Onにて、M2プロセッサーを搭載して新型Proモデルと同時に3月頃に登場すると述べている。

次期iPad Pro向け有機ELパネルの量産がまもなく始まることは、韓国サプライチェーン情報も伝えていたことだ。もっとも、パーツの製造開始が2月頃だとすれば発売は6月頃と推測されていたことから、今回の予想は少し早めではある。

かたや12.9インチiPad Airについては、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が「パネル出荷が12月に始まった」と述べていることから、3月発売の可能性はかなり高そうだ。

次期iPad Airの画面サイズは、iPad Proと近づくことになるものの、Proの方がわずかに広くなる見通しだ。すなわち11インチと13インチという構成となり、MacBook AirとProのようなアプローチ(13インチ対14インチ/15インチ対16インチ)が採られるようだ。

もう1つの差別化要素は、Gurman氏によればiPad Pro専用のMagic Keyboardだという。この新型キーボードはアルミ素材でより美しく、デザインがMacBookに近づくと噂されるが、その最高のアクセサリーがAirでは使えないというわけだ。

次期iPad Proは、最先端の技術を投入した有機ELディスプレイを搭載するため、価格が大幅に上がると予想されている。大型の12.9インチiPad Airは手頃な価格におさえ(あくまで「アップル製品として」ではあれ)高度なグラフィック処理能力は不要、ただ電子書籍やビデオストリーミングを大画面で見たいユーザーを取り込む意図があるのかもしれない。

関連キーワード: