スパムやデマへの悪用を警戒している模様

Threads、ハッシュタグ機能を提供開始。「#」なし、付けられるタグは1つだけ

Image:Meta

Meta傘下のInstagramによるテキストベースSNSアプリ「Threads」は、いわゆるハッシュタグ機能を全世界向けに展開を開始したと発表した。ただし、Instagram責任者アダム・モセリ氏は「話題にタグを付ける機能」と表現し、ハッシュタグとは呼んでいない。

このハッシュタグ相当の新機能は、先月オーストラリアでテストが開始されていた。モセリ氏は「トピックにタグを付けて、興味やテーマごとに投稿を分類できる」「気になる会話に参加したり、フォローしたりするのが簡単になる」と説明していた。

すでに日本でも利用可能になっており、手元の環境でもiOS版、Android版、デスクトップ(ブラウザ)版すべてで確認できた。まだ使えないという向きは、モバイルアプリを再起動してみるといいだろう。

この機能はX(旧Twitter)のハッシュタグとほぼ同じだが、仕様が少し異なる。まず、ユーザーが投稿にタグを付ける際は下部メニューの「#」をタップするが、タイムラインでの表示には「#」が付かない。またタグには、スペースや特殊文字を入れることもできる。

ただし、各投稿に付けられるタグは1つだけ。投稿するときは、どのタグを選ぶか慎重に考えた方がよさそうだ。

ハッシュタグは、Metaと競合する旧Twitterで長らく使われており、大手企業も広告キャンペーンに活用してきた。すでにInstagramでも広く使われているだけに、なぜThreadsで当初から引き継がなかったのか不思議がる声も多かった。

モセリ氏はタグにつき「よりコミュニティに焦点を当て、エンゲージメント・ハッキング寄りにしないようにする」ことを望んでいると述べている。

実際ハッシュタグは、誤報や意図的なデマの拡散などに悪用されてきた経緯がある。またThreadsは、キーワード検索機能でも「ワクチン」や「Covid」など「潜在的にセンシティブな」話題をブロックしており、念入りに予防線を張っているようだ。

関連キーワード: