誰にも投稿を見られたくない人もいるようです
Bluesky、ログインしなくとも投稿閲覧できる機能導入へ。オプトアウトの選択肢も準備
先月、Blueskyはユーザー数が200万人を突破したことを公表した。それに伴い、より外部から投稿へのアクセスをしやすくするための公開Webインターフェースを導入することを明らかにした。
公開Webインターフェースとは、ログインしていない状態でもBlueskyへの投稿を外部から閲覧できる機能のこと。BlueskyがX(Twitter)に代わる…ところまではすぐにならずとも、ニュース速報やユーザー間のトレンドなどの発信源として、より有望なサービスになるために必要な機能と言えるだろう。
しかし、この方向性については、一部のユーザーから自らのツイートを(本来公開されているものだという議論はともかく)オープンにしたくないとして、反対の意見が出ていた。そのため、そのようなユーザーには公開Webインターフェースでの投稿表示をオプトアウトする機能を用意した。
つまり、オプトアウトする設定にしたユーザーの投稿は、Blueskyからログアウトしたウェブブラウザーからアクセスしたときに公開ビューに表示されないように設定できるようになった。
ただ、Blueskyはそれでもやはり「Blueskyは公開ソーシャル ネットワークであるため、投稿やいいねなどはAPIを通じて常に公開されていることに注意してください」と、先月の公開Webインターフェースの導入予告の際にユーザーに呼びかけた文言をもう一度投稿して念押しした。また、オープンネットワーク上の他のサードパーティアプリにもこの設定を尊重するよう推奨している(強制ではない)。
パブリックWebインターフェースの開始は、Bluesky のプラットフォームをより幅広いユーザーベースにアクセスしやすくしつつ、Twitter/Xの代替案をめぐる大きな話題にBluesky を参加させ続けることを目的としているようだ。
Blueskyは、自動モデレーション ツールやユーザーをまとめてミュートしたりブロックできるモデレーションリスト機能など、ユーザー数の増加にともない発生しやすくなる争いごとを押さえるための仕組みを強化してきた。そして、いまだサービスへの新規ユーザーの参加の入り口を招待制のしくみで絞り込んでいる。
急激なユーザー数の拡大を抑えながら成長するBlueskyの戦略は、分散型SNSとしてBlueskyが用意している独自のATプロトコルのメリットを低下させているかもしれない。ActivityPubを採用するMastodonとThreads間では、相互にユーザーのプロフィールを検証する機能が追加されつつある。
- Source: Bluesky