物理キーボードも付属

レノボ、有機ELディスプレイを2枚搭載した“マルチモードPC”「Yoga Book 9i」

編集部:平山洸太

「Yoga Book 9i」

レノボ・ジャパンは、13.3型マルチモードPC「Yoga Book 9i」を12月8日に発売する。店頭販売モデルは税込382,800円での実売が予想される。カラーはタイダルティールの1色。

13.3型の有機ディスプレイを2つ搭載した、Yoga Bookシリーズの最新モデル。2つのディスプレイは上下・左右のどちらの向きに表示することも可能なほか、スタンドになる付属のフォリオケースに立てて使えるなど、「多彩なスタイル」で利用できるとしている。

ディスプレイは解像度2K(2880×1800)、DCI-P3 100%カバー、輝度400ニト、コントラスト比100万:1、応答速度1msとなり、高精度のものだとアピールする。また、DisplayHDR True Black 500とDolby Visionもサポート。カバーガラスは、コーニング社のゴリラガラスとなっている。

表示性能の高さをアピール

ディスプレイは2つで別々のウィンドウを表示できるだけでなく、1つのウィンドウを拡張して広く使うこともできる。またヒンジの曲げ方により、スクロールモード、ブックモード、ラップトップモード、デュアルタブレットモード、テントモードといった使い方が可能。同社はこれを「Multimode+」と呼んでいる。

ブックモード
テントモード

キーボードは、ソフトウェアと付属の物理キーボードに対応する。ソフトウェアキーボードでは、触覚フィードバック/サウンド/押下アニメーションにより、物理キーのような使い心地を追求。8本指でタップするとキーボードの表示/非表示、5本指でタップするとタッチパッドを表示/非表示できるなど、ジェスチャー操作にも対応する。

ソフトウェアキーボードを用意

また付属の物理キーボードはBluetooth接続のため、自由な位置で使用することが可能。さらに本機ならではの機能として、ソフトウェアキーボードの上に物理キーボードを乗せる使い方も想定されている。物理キーボードを画面上に乗せるとタッチパッドが出現するほか、タッチパッドを隠すような位置にキーボードを置くことで、タッチパッドの代わりにウィジェットが表示できる。なお、ソフトウェアキーボードでも、同様のウィジェットは表示可能だ。

物理キーボードを上側においた状態
物理キーボードを下側においた状態

ヒンジ部分はスピーカーが搭載された「サウンドバーヒンジ」となり、Dolby Atmosもサポート。このスピーカーはBowers & Wilkins製で、トゥイーターとウーファー合計4つを内蔵する。またインターフェースとして、2基のUSB Type-C(Thunderbolt 4)ポートを備える。付属のスタイラスペン「デジタルペン 3」によりペン入力も可能で、4096段階の筆圧と傾き検知に対応する。

ヒンジ部分にスピーカーを搭載
端子はUSB Type-C

店頭販売モデルの標準仕様ではCPUにインテルのCore i7-1355Uを搭載。メモリは16GB(6400MHz LPDDR5X)、ストレージは1TB(PCIe NVMe/M.2)。また、OSはWindows 11 Home 64bit、バッテリー持続時間は約11時間(JEITA2.0)となる。外形寸法は約299.1×203.9×15.95mmで、質量は約1.34kg。

内部の分解イメージ

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