ゲームプレイの補助からコミュニケーションツールへ進化

Discordがモバイルアプリを刷新。外出先での使用がさらに便利に

Image ::Discord

Discordは、モバイルアプリをリデザインする大幅アップデートを公開。デスクトップ版とは「独立した体験」を提供するものになることを明らかにしている。

新しいDiscordモバイルアプリには、その画面下部に新しいナビゲーションタブが用意。これにより、会話、サーバー、メッセージ、通知、ユーザー設定を簡単に発見できるようになっている。

同社グループ・プロダクト・マネージャーのフランチェスコ・ポリッツィ氏は、「2015年にDiscordのモバイルアプリをリリースしたとき、私たちはPCでゲームを遊ぶ人々のために優れた製品を作ることに重点を置き、モバイルアプリはキーボードから離れた時のための補助としての役割を想定していた」と述べている。そして「より多くのユーザーが外出先でDiscordを使うようになり、モバイル用に特別に設計された、以前よりも高速で信頼性の高いアプリを提供できることをとても楽しみにしている」としている。

新しくなった点は他にもある。音声メッセージのインターフェイスを更新して使い勝手を向上させたり、より直感的な動画アップロードを実現させたり、さらには全体的に真っ黒い背景にする「ミッドナイト」と呼ばれるテーマカラー等も用意した。

このミッドナイトテーマには、バッテリー寿命を節約して目の疲れを軽減する、との説明が付けられている。だが、素子が自ら発光するOLEDのようなディスプレイなら正しいものの、バックライトの光を遮断して黒を表現する液晶ディスプレイの場合、黒背景は電力消費低減に効果がない点は留意しておくべきかもしれない。

また、新しいモバイルアプリの起動時間はAndroidで55%、iOSでは43%短縮されたとのこと。Androidでのクラッシュ率も過去1年間で半減しているともアピールしている。

さらに今回の発表は、アプリの将来的な改良の計画についても触れている。それらはユーザーが外出先で友人とつながる時間が増やせることに重きを置いたものが多く、検索フィルターの改善やサーバーメンバーリストへのクイックアクセス、アプリ上でのリストとメッセージの表示方法の改善、パフォーマンスと安定性の改善などが含まれている。

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