Windows 11の普及が伸び悩んでいるため
Windows 10にもAI機能「Copilot」追加? サポート期間延長の可能性も
マイクロソフトは、生成AI機能「Copilot」をWindows 11に統合する動きを進めている。8月にベータ版を、9月に正式版をリリースした。
これをWindows 10にも拡張し、タスクバー内のCopilotボタンやサイドバーが「まもなく」登場するとWindows Centralが報じている。
同メディアによると、Windows 10のCopilot機能には、両OSで動くプラグインも含まれているという。「Windows 10とWindows 11を横断するCopilotの体験と機能は、両OSのバージョンに共通するプラグインの互換性を含め、ほぼ同じになると理解している」とのことだ。
この決定の背景にある主な理由は、やはり市場シェアとのこと。今なおWindows 10の月間アクティブデバイスが約10億台にも上るのに対して、Windows 11は約4億台に過ぎないとの「内部データ」が、先日も流出したばかりだ。マイクロソフトは、この10億台を「未開拓市場」だと見なしているという。
Windows Centralは、この動きが開発者にCopilotプラグインを作らせるのにも役立つだろうと推測している。Copilotのユーザー数が多ければ多いほど、開発者が競合他社ではなくCopilot向けにコードを書く動機付けが大きくなるというわけだ。
今回のレポートでは、マイクロソフトがWindows 10から11への移行を急ぐ戦略を再検討しているとも報じている。これまでWindows 11専用だった「一部の新機能とサービス」をWindows 10に追加する予定であり、Copilotはその一部に過ぎないというのだ。
Windows 10は2025年10月にサポート終了予定だが、情報筋によれば延長について社内で議論が続いているそうだ。Windows 11は厳格なシステム要件を設定してセキュリティ強化を図っているが、それが普及の歯止めになったのは皮肉ではある。
- Source: Windows Central
- via: Engadget