すべてのゲームはここに集まる

Switch後継機、PS5やXboxとの大作マルチタイトル続々登場か

Image:Michael San Diego/Shutterstock.com

Nintendo Switchが大成功を収めた理由の1つは、高品質のファーストパーティタイトルが着実に投入されていることだ。裏返せば、Xbox Series X|SやPS5とは性能の格差がありすぎるため、大作ゲームのマルチプラットフォーム・タイトルはほとんどなく、あったとしてもクラウドゲームにするなど苦肉の策が採られていた。

しかしNintendo Switch後継モデル、通称「スイッチ2」では、PS5やXboxとのマルチタイトルが続々と登場すると著名リーカーが主張している。

信頼性の高いゲーム業界インサイダーのTom Henderson氏はXにて、「Nintendo Switch 2とその技術には本当に期待している。今後12~18か月以内に「Xbox Series X|S、PS5、Nintendo Switch 2、PCで発売」を何度も目にすることになるだろう」と述べている。

これまでHenderson氏は、PlayStation関連の正確なリーク情報を発信してきた。最近では、PlayStation Portalの噂を正式発表の数か月前にいち早く伝えていた

一見すれば、スイッチ2がPS5やXbox Series Xに近い性能になるとの印象を受ける。もしも現行モデルの「据え置き機と携帯ゲーム機の両立」を引き継ぐとすれば、筐体のサイズやバッテリー容量、熱設計の限界から考えにくいだろう。ソニーとマイクロソフトのゲーム機ともに、大きな筐体や冷却ファン、液体金属など放熱には苦心惨憺しており、それを携帯ゲーム機でやるのは無理な話だ。

しかし、Henderson氏は「技術」にも言及している。おそらく、超解像技術DLSSを指しているのだろう。

スイッチ2の開発キットは『FINAL FANTASY VII REMAKE』をPS5のゲームのように動かせていた、技術デモで『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を4K/60fpsで実行していたとの証言があったが、「内部的に低い解像でレンダリングし、機械学習により高解像度にアップスケールする」DLSSであれば、システムへの負荷を下げつつ豪華なグラフィックを実現しやすい。

Henderson氏の発言は、Universo Nintendoの編集長の見解とも一致している。同氏は『Far Cry 7』がスイッチ2向けにDay One、つまり他のプラットフォーム用と同時発売だと主張している。

現行モデルがほぼファーストパーティタイトル、あるいはサードパーティ製の専用タイトルだけで大成功を収めたことを考えれば、スイッチ2での大作マルチタイトル投入はユーザー層の拡大にも繋がるはずだ。

また大手サードパーティにとっても、スイッチ2での性能向上は大きな商機となるだろう。アクティビジョン・ブリザードCEOは現行スイッチにCall of Dutyシリーズを投入しなかったことを「判断を誤った」としつつ、次世代スイッチでは「魅力的なものを作れると考えるのが妥当だろう」と述べていた

初代PlayStationは「すべてのゲームは、ここに集まる」とアピールしていたが、スイッチ2ではそれが実現するのかもしれない。

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