重く高くはなりそう
次期iPad Pro用「Magic Keyboard」、アルミ素材でより美しく頑丈になる見通し
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次期iPad Proは液晶から有機ELパネルに移行し、「2018年以来のメジャーアップデート」になると予想されている。それに伴い、アップル純正のMagic Keyboard（マジックキーボード）も刷新され、iPad Proの見かけや操作性をノートPCに近づけるとの噂もあった。
その続報として、新型Magic Keyboardはデザインが大幅に変更され、初めてアルミニウム素材が使われると著名ジャーナリストが主張している。
アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、「よりMacに近くなるよう、トラックパッドが大きくなる」との予想を再確認。その上で、Magic Keyboardとしては初めてトップケースがアルミ製になり、最近のMacBookと同じデザインになると述べている。
ここでいうトップケースとは、キーボード周辺にあり、ユーザーが手のひらを置く部分のことだ。これにより「Macの美的感覚を備えた、より高級感のあるアクセサリー」となり、「より頑丈な構造になっている」と述べている。旧型キーボードは曲がりやすく、端が破れることさえあった。
アルミ素材の採用により懸念されるのが、重くなることだろう。しかしGurman氏によれば、新モデルはそれほど重くならないはずだという。「外殻は閉じた状態でも現行モデルのカバー素材が引き継がれる」とのことで、すべてアルミ素材に変えることはないようだ。
もっともGurman氏は、「アルミニウムは軽量素材なので」という日本のユーザーからは賛同しかねる見解も述べている。M2 MacBook Airも1.24kgもありながら「この薄く軽いデザイン」とアピールしていたこともあり、米国での重さの感覚は国内とは違うのだろう。
その一方、素材の変更により「価格を300ドル～から引き上げることになるかどうか気になるところだ」とも付け加えている。現行のMagic Keyboardは、11インチ用が4万4,800円、12.9インチ用が5万3,800円と、すでに無印iPad本体が買えそうな高価格である。
次期iPad Proも、有機ELディスプレイ搭載によりMacBook Proより高くなる可能性も浮上している。なぜMacBook ProではなくiPad Proを買う必要があるのか、アップルも顧客を説得する宣伝に苦労するのかもしれない。
